抑うつ状態の人が食べていない食品とは
「僕、メンタルが弱いのでヨーグルトを食べているんです」
あなたの周りに、こんなことを言っている知人はいませんか?これは先日、私の友人から発せられた言葉です。
腸内環境が改善される、精神安定が得られる、うつにも効果が!?その他諸々の効能でちやほやされ続けるヨーグルト。しかしヨーグルトだけが帝王なのでしょうか。他にも精神安定を得られる食品が存在してもおかしくない!
というわけで今回は138名の大学生をもとにした検証結果から、抑うつ傾向の高低で摂取量に違いのあった食品をあげていこうと思います。なお、調査結果はCES-Dという抑うつ状態の自己評価尺度によって求められています。
1. こんにゃく
男性にのみ認められた有意差ですが、抑うつの尺度が高い(CES-D高得点)人は全員がこんにゃくを過去1週間にまったく摂取していなかったことが判明。対して、抑うつ尺度が低い(CES-D低得点)人は57.7%と約半数が1週間のうちにこんにゃくを食べていたことに。
正直、現代の食事でぽんぽん食べることは少ないであろうこんにゃくですが…実は隠された特効薬の可能性があるのかも。なお、有意差は男性でのみ認められています。
2. 食パン
お次は女性の結果ですが、食パンです。抑うつ尺度の高い人のうち81.3%が食パンを過去1週間に食べていなかった反面、抑うつ尺度の低い人では51.6%という結果に。抑うつ尺度の低い人のうち、約半数が過去1週間に食パンを食べていることになります。
また1週間に2回以上摂取した人でみると、抑うつ尺度の高い人は12.5%、抑うつ尺度の低い人は34.4%と比較的、抑うつ尺度の低い人の方が週2回以上食べている傾向にあるようです。
3. ヨーグルト
最後に定番、ヨーグルトです。ただし、有意な結果が認められたのは女性のみ。ヨーグルトを過去1週間に全く食べなかった女性は、抑うつ尺度が高い人が75%、低い人が40.6%と抑うつ尺度が高い人ほどヨーグルトを摂取していない傾向に。
1週間に2回以上摂取した女性の割合で見ると抑うつ尺度が低い人は34.4%、高い人はわずか6.3%。抑うつ尺度が高い人は2週間のあいだ、ほぼヨーグルトを食べていません。
以上の結果より、男性はこんにゃく、女性は食パンとヨーグルトを食べることで抑うつ状態を回避できる…かもしれないことがわかります。寒さや日照時間の影響で「最近うつだわ〜」と嘆いている方はぜひチェックしてみてくださいね。
※調査結果はあくまで一例です。人数が少ないこと、生活環境や摂取量などについて加味されていないことなどからさらなる研究の余地がある旨が論文に記載されています。
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