食べ物の好き嫌いはいつから?子どもの好き嫌いが始まる2つの理由

子どもには好きな食べ物・嫌いな食べ物が決まる時期があった

子どもの好き嫌いはなぜ?大人の味は毒の味のとおり、子どもの好き嫌いは人間の本能と深く結びついています。ですが、そもそも食べ物の好き嫌いっていつから始まるんでしょうか?

小さい子どもが「ピーマン嫌い」とか言っているのをよく聞く気がするので、おしゃべりができる時期には確実に食べ物の好き嫌いはありそう。では、全くしゃべれない赤ちゃんの時期はどうなのでしょう?

実は、離乳食を食べている赤ちゃん時期には慣れや気分によって食べたり、食べなかったりということはあるのですが、明確な好き嫌いはありません。好き嫌いが始まる時期、それは…ズバリ2~4歳くらいから!そして好き嫌いが始まる理由は大きく分けて2つあるんです。

好き嫌いが始まる理由1. 自我の目覚めによるイヤイヤ期

それまで何でも食べていたのに、いきなり好き嫌いが始まる理由。ひとつめは精神的な理由です。

2~4歳といえば、いわゆる自我の目覚めによる『イヤイヤ期』。なんでも自分でやりたがり、親の言うことはまったく聞かない『魔の2歳児』が誕生する時期です。それまでは母親の言うとおりに何でも食べていた子どもたちも、自我が目覚めると、何でも自分で判断したがります。

そして、今まで食べていたものにも自分で好き嫌いをつけたくなる…というわけなんです。

そりゃそうですよね、だって苦いピーマンを食べなくても他においしいものがいっぱいあるんですもん。わざわざピーマンを食べるくらいならチョコレートのほうを選びたくなるというものですよね。

自分の好みのほかにも「○○ちゃんがコレ嫌いって言っていた」とか、「パパがこれ嫌いだから僕も食べない」とか、「△△を食べていたらお腹を壊した」というような外からの情報や状況にも敏感に反応し、好き嫌いを作りだしたりもするんです。

好き嫌いが始まる理由2. 体の成長がちょっとゆっくりになる

ふたつめの理由には体の成長という面が関わってきます。

0~2歳までの子どもの成長スピードはすごく早く、ちょっと見ない間にびっくりするくらい大きくなりますよね。

その急激な成長スピードが少しゆるやかになるのが2歳頃であるといわれています。

成長スピードがゆるやかになると、いままでエネルギー摂取のためにバクバク食べていた子どもたちも、それまでと同じように食べなくても平気になってくるため、少し食欲が落ち始めます

そうするとやっぱり、嫌いなものでもバクバク食べるより、おいしいものを選んで食べたいと思ってしまう。これが好き嫌いにつながってくるんです。

好き嫌いの明暗を分けるのは離乳食期~2歳までの時期

2~4歳になると始まる好き嫌いですが、それまでの離乳食期~2歳までの間は比較的なんでも食べる『食の黄金期』であると言われています。

もちろん、甘いものや旨味の強いものをおいしく感じたり、ピーマンなどの苦い食べ物は苦手…というようなことはあります。気分によって食べたり食べなかったりということもあるでしょう。

しかし、苦味の強いピーマンも甘辛く煮たり、ハンバーグに混ぜてしまえば食べることができるようになる時期ともいえます。ちなみにピーマン+クリームチーズもおすすめです。

離乳食期〜2歳までは、嫌いな食べ物を作らないように工夫ができる期間といってもいいかもしれませんね。この時期に好き嫌いがないようにしっかり工夫ができていると、2~4歳の時期に好き嫌いができた場合でも、その時期さえ過ぎてしまえば再び嫌いな食べ物が食べられるようになるかもしれません。

もし今あなたに好き嫌いがあるとすれば、それは小さい頃に食べてこなかった味なのかも。自分が慣れていない味はとっつきにくく、克服するのが難しいですよね。だっておいしくないんですもん!

誰かに好き嫌いを指摘されたらこれからは声を大にしてこう言ってしまいましょう。
「だってそれ、小さい頃から食べてきてないんだもん!!」

参考:
0~5歳 子どもの味覚の育て方

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