子どもが嫌いな食べ物=大人の味!?
小さい子どもの頃って今より嫌いな食べ物って多くありませんでしたか?たとえばゴーヤ、ピーマンといった苦いものや酢の物やグレープフルーツなど酸っぱいもの。
それに対して好きな食べものと言えばチョコレートやケーキ、アイスクリームといった甘いおやつに、ハンバーグやフライドポテトのように旨味が強くて、塩分の多いもの…。
この“人間の味覚”は味博士の研究所でよく出てくる基本5味「甘味・旨味・塩味・酸味・苦味」。実は子どもの好きな食べ物・嫌いな食べ物は基本5味や人間の本能と本能と深い関わりがあるのです!
どうして子どもは『甘味・旨味・塩味』が好きなの?
基本5味のうち子どもがよく好む『甘味・旨味・塩味』。これは私たちが生きていく上では絶対に必要な栄養素と深く結びついています。
子どもが好きな旨味の強い食べ物は、油をたっぷりつかった高カロリーな食べ物。そして、甘い物もかなりの高カロリーです。これは人間が生きていくうえではカロリー、つまり『エネルギー』が必要だから。そのため小さい子どもの頃から本能的に甘い物や旨味の強い食べ物を好んで食べるようになっているのです。
また、生きるためには塩分と水分も必要不可欠です。スナック菓子やフライドポテトなど、塩味の濃いものを好んで食べるのも、本能的に塩分を欲しているから。さらに塩分の多いものを食べると喉が渇くので、水分を補給することにもつながっていくということなんですね。
どうして子どもは『苦味・酸味』が嫌いなの?
対して、小さな子どもたちが嫌いな食べ物は苦かったり、酸っぱかったり。これは本能的に『毒のある食べ物』や『腐った食べ物』を食べないようにしているんです。
じゃがいもの芽など毒のある食べ物は苦いイメージがありますし、腐った食べ物は酸っぱい臭いがしますよね。
小さい子どもたちは無意識に自分の命を守ろうとするため、苦い物や酸っぱい食べ物を避けている=苦手ということなんです。
子どもが嫌いな食べ物にはちゃんとした理由があった。
子ども時代はとくに生存本能が強いからこそ、必要な栄養素を強く欲する…人間の体って本当によくできていますよね。本能で自分の体に必要な味と必要でない味を感じ取っているんですから。
大人になった今でも甘いものやカロリーの高いものをおいしく感じるのは、生きていくための本能がしっかり働いているからなんでしょう。
ということは、ガッツリと食欲の秋を楽しむのもアリかもしれません!たまには小さな子どもの頃に戻ったように本能に従って、秋の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか?
ただし体重は確実に増えるでしょうから、味覚リセットダイエットを今のうちにおすすめしておきます。