リッツとオレオが生まれ変わった!
先月、ついに46年の歴史に幕を閉じた、ヤマザキナビスコの「オレオ」と「リッツ」。そして今月、即座に生まれ変わりとして登場したのが、モンデリーズ・ジャパンの「オレオ」と「リッツ」。
さらに、ヤマザキナビスコから新生したヤマザキビスケットは、「リッツ」や「プレミアム」の後継商品として「ルヴァン」シリーズを発表しました。
パッケージはおおよそ同じなオレオとリッツ。誰もが気になるのは、味のことでしょう。
果たして、生まれ変わり前後で味は一緒なのか?違うのか?
すでにもう、食べ比べてみた方はいらっしゃるかもしれません。しかし、今回は、味覚センサー「レオ」を使って、数値ではっきりその味の違いを明らかにしてみますよ!
味の違いを数値で表現!
レオは、食べ物の基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を1~5段階の客観的な数値で表現してくれるセンサーです。つまり、このセンサーがあれば、味の細かな違いも数値でわかるのです!
幸いにも、レオくんは昔のオレオを分析したことがありました!これで、今はもう無き昔のオレオと新しいオレオの味比較ができます。一方、リッツについては、時すでに遅し。残念手に入れることができませんでした。
今回用意したのは、モンデリーズ・ジャパンのオレオとリッツ、そしてヤマザキナビスコのルヴァンクラシカルです。新生リッツと、旧プレミアム的立ち位置であるルヴァンクラシカルの違いも見てみましょう!
オレオの違いは◯◯にあった!?
まずは、新旧オレオの違いを見てみましょう。
新旧オレオの大幅な違いは苦味にありました。
人が明らかに違いを感じるのは0.2ポイント以上の差があるときですが、新旧オレオでは苦味に0.4ポイント以上の違いがありました。これは、ピーマンと黄パプリカの苦味の差に匹敵します。これより、オレオ新生にあたってはビスケット部分のココアの苦味を強めたことが推測できます。
より大人な味になって戻ってきたと言えるでしょう。実際の感覚と比べていかがでしょうか?
次に、リンツとルヴァンクラシカル(緑)を比較してみました。
リッツとルヴァンクラシカルは、甘味・塩味・旨味に、ぞれぞれ0.2ポイント以上の違いがありました。
リッツはバターと小麦による甘味と旨味が強いので、完全おやつ向きです。コーヒーなどと一緒に食べると、コーヒーの苦味とリッツの甘味のコントラストが生まれて相性が良さそうです。一方でルヴァンクラシカルは、ライ麦を使っているためか甘味は控えめで塩味が強いです。塩味は旨味と相互作用して互いを強め合う働きがありますので、チーズをつけて食べたりすると、よいおつまみになりそうですね。いずれも、元のリッツやプレミアムの立ち位置を引き継いでいることがわかります。
このようにそれぞれ味の特徴が異なる、ヤマザキナビスコ出身の愛すべきビスケットたち。ぜひこれらの味覚グラフを参考に、これからも気分に合わせて食べ続けていきましょう!
(この記事は、いまトピ「新旧オレオの違いを味覚センサーで完全数値化!」に掲載したものと同一の内容です。)