秋のフルーツイチジク。実は旧約聖書にでてきます。
秋になるとスーパーに並び始めるイチジク。小さい頃は近所のおばあちゃんに頂いたりしてよく食べていましたが、スーパーで値段をみると結構お高いんですよね。売っている期間も短いので、なんだか特別なフルーツのような気さえしてきませんか?
今大きくうなずいてくれたそこのアナタ!イチジクを『特別なフルーツ』と感じたアナタの感覚はあながち間違ってはいませんよ。
実はイチジクはあの有名な旧約聖書にも登場するほどのフルーツなんです。
アダムとイブが体を隠したのは・・・
旧約聖書については詳しく知らない方でも『禁断の果実を食べて、エデンの園を追放されたアダムとイブの話』についてはなんとなく聞き覚えがあるのでは?
~旧約聖書より(超簡単に抜粋)~
最初は裸で生活していたアダムとイブ。ある日、神に食べることを禁じられていた『禁断の果実』を食べてしまいました。
すると、自分たちが裸であることが恥ずかしくなり、近くにあった葉っぱで体を隠しました。
禁断の果実を食べたことを知り、怒った神は2人をエデンの園から追放してしまいました…
実はこの2人が『体を隠した葉っぱ』こそがイチジクの葉なんです!旧約聖書に出てくるなんてイチジクの葉、恐るべし!
禁断の果実もひょっとして・・・
イチジクの特別感はこれだけではありません。2人が食べた『禁断の果実』。この果実は一般的には『赤いリンゴ』だと言われていますが、実は旧約聖書にはっきりと赤いリンゴであるとは書かれてはいません。
なぜ赤いリンゴ説がこれほどまでに広まっているのかというと、リンゴは古くから『知恵、豊饒、美』のシンボルであったため、そう言われるようになったのです。
でもこれ、違和感がありませんか?体を隠したのはイチジクの葉っぱなのに、食べたのは赤いリンゴなんですよ?
そこはやっぱり食べたのもイチジクの実じゃないかと思うワケです。実際に学者の中には『禁断の果実=イチジク説』を唱える人もいるそうですから、ひょっとすると、ひょっとするのかもしれませんね。
イチジクは神秘的な食べ物だった。
『特別感』があるフルーツのイメージがあったイチジクは、やはり神秘的な食べ物であったことが分かりました。
よくよく考えてみると、イチジクって変な形です。見た目からしてもかなりの特別感を放っています。リンゴだったら普通に食べようと思いますが、イチジクを最初に食べる人は相当勇気がいったのではないかと思いますよね。
しかし、もし最初に食べたのがアダムとイブならその勇気にも納得できるような気がしてきます!
参考:旧約聖書 創世記