【まさかの】高い野菜、普通の野菜にギリギリ勝利

オーガニック野菜vsスーパーの野菜

最近、農薬や化学肥料を使わずに自然の力だけで育てる有機栽培の野菜にますます注目が集まっています。いわゆる「オーガニック野菜」は、安全性が高いだけでなく、野菜本来の味がしておいしいと言われています。

しかし、オーガニック野菜の唯一の欠点は、お値段がやや高めなこと。果たして、ちょっと奮発して買うほど、オーガニック野菜はおいしいのでしょうか!?

そんな疑問に答えてくれるのは、コイツ。

味覚センサー「レオ」です!

レオは、食べ物の基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を1〜5段階の客観的な数値で分析してくれます。このセンサーを使って、スーパーに売ってる普通の野菜と、オーガニック野菜の味を比べてみましょう。

用意したのはトマトナス


(いずれも左がオーガニック、右がスーパー)

トマトもナスも、見た目の上ではあまり違いがわかりません。一体オーガニック野菜の味にはどんな特徴があるのでしょうか…!?味覚分析してみます!

オーガニック野菜の方が○○だった?

オーガニック野菜とスーパーで買った野菜の味覚分析の結果はこちらです。トマトにおいては、オーガニックの方が旨味と甘味が高い傾向にあり、基本5味全体の強さも高い傾向にありました。

また、ナスのように比較的味が薄めな野菜の場合でも、オーガニックの方が旨味と基本5味全体の強さが高い傾向にありました。

これらより言えるのは、

「オーガニック野菜のほうが全体的に味が濃い」

ということでしょう!

オーガニック野菜はなぜ味が濃くなるのか

有機栽培は、栽培中に農薬を使わないだけでなく、「2年以上(果物などの場合は3年以上)農薬を使っていない田んぼで育てられている」などの条件をクリアしている栽培法です。

このため土壌中の微生物が豊かで、微生物の働きでさまざまな物質が分解されたり作られたりします。そして、それらの物質は植物の養分にもなりえます。一方、農薬や化学肥料が使われている場合、こうした微生物の作用が減って養分になりえる物質が減ったり、肥料からの限定的な養分を中心的に吸収するようにコントロールされたりします。こうした違いがじわじわ影響し、全体的な味の違いとして現れるのだと考えられます。

オーガニックという概念を信仰しすぎるのは行き過ぎな気もしますが、味が濃いオーガニック野菜は野菜のおいしさを再発見するきっかけになるかもしれません。ピーマンのような苦味の目立つ野菜の場合、お子様には逆に好まれにくい味である可能性もありますが、トマトのように甘味や旨味が目立つ野菜の場合は、たまにはオーガニック野菜を取り入れてみる価値はありそうですよ!

(この記事は、いまトピ「【まさかの】高い野菜、普通の野菜にギリギリ勝利」に掲載したものと同一の内容です。)

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