「焼きそばパン買ってこいよ」
「焼きそばパン買ってこいよ」とは学園漫画によく登場するフレーズです。実際の登場率としてはそこまで高くはないかもしれませんが、なぜか学園漫画で不良に絡まれると「焼きそばパン買ってこいよ」と言われるのが通例です。
ところでいったいなぜ「焼きそばパン」なのでしょうか。グレてしまった少年たちの荒んだ心を癒すほどの力をもった焼きそばパンには、なにか愛される秘密があるに違いない!
今回はその焼きそばパンが愛される秘密を探りたいと思います。
とりあえず味覚センサーで検証!
さて、秘密を探るに当たって早速ですが秘密兵器を出しちゃいます。
おなじみ味覚センサーレオ!
味覚センサーレオは人間の味覚をもとにそれを数値で算出してくれる人工知能。こいつを使えば焼きそばパンが不良たちの舌をとろけさせる理由がつかめるに違いありません。
というわけで、とりあえず焼きそばパンをセンサーにかけてみることにしました。
比較として用意したのは塩やきそばパン。というのも、いつだって焼きそばパンといえばソース焼きそば。「塩やきそばパン買ってこいや」というヘルシー嗜好っぽい不良が存在するなど聞いたことがありません。この2つを比較することで、焼きそばパンが愛される秘密のヒントが見つかるのではないでしょうか。
その結果がこちら!
変わらない…だと…!?
むしろちょっとこれに驚きました。カロリーや塩分はともかく、味覚的にはソース焼きそばパンも塩やきそばパンも大して変わらないことになります。
これは、新たなる発見かもしれない…
しかしこの検証結果はちょっとダメですね。塩やきそばパンも焼きそばパンと同じくらいの数値では、「じゃあ塩やきそばパンでいいじゃん」ということになります。というか焼きそばパンである理由もわかりません。塩系の味付けが入った何か+コッペパンでいいんじゃないかと。
やっぱり焼きそばパンといえばソースなんだよ!塩じゃないんだよ!ねえレオくん!
というわけで味覚センサーレオくんにもうひと働きしてもらうことにしました。
ソース+パンの相性度を検証!
次に出してもらうのは食品と食品の相性度です。
相性度は、いっしょに食べることによって、2つの食品が合わさったときの基本5味(甘味・旨味・塩味・苦味・酸味)のバランスが良くなればなるほど、点数が高くなります。つまり、測定する食品同士で、お互いの味の特性を引き立たせることができていればいるほど相性度が高い=おいしい食べ合わせである、といえるのです。
判定基準はこちら。
・100pt:パーフェクト
・95pt以上:とてもおいしい
・90pt以上:おいしい
・80pt前後:普通
・70pt以下:お世辞にもおいしいとは言えない
相性度を算出するにあたり、焼きそばでは芳しい結果が出なかったため、焼きそばパンの肝ともいえる食品同士を図ることにしました。
そう、パンとソースです。ちなみにここでのパンはもちろん、コッペパンを使用しています。
今回も比較のためにパン+塩も同じく測ってみることにしました。
その結果がこちら!
パンとソース・・・97.9
パンと塩・・・71.1
一目瞭然だった…!
パンとソースの相性度は、基準を見ても「とてもおいしい」部類であることがわかります。別の食品で言うならば目玉焼きと醤油くらい相性がいいのです。
両者の味をグラフで表してみるとこんな感じ。
パンとソース、なんと焼きそばパン状態とほとんど変わりません。もはやこの2つで完成されています。
こちらも一目瞭然、パンとソースのほうが味覚のバランスが取れており、お互いの味が引き立っている=相性がいいということになりますね。
焼きそばパンが愛される理由はパンとソースの絶妙なマリアージュにあったのです!久しく焼きそばパンなんて食べてないなーというみなさん。久しぶりに食べるとそのおいしさにびっくりするかもしれません。