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薬は水で飲まなきゃダメ?飲み物の薬への影響

2017年7月31日

あなたは粉薬や錠剤を飲むとき、何と一緒に飲みますか?

よく「薬は水で飲まないとダメ」などと耳にすることもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。味のついた飲み物で薬を飲むと、何かマズいことが起きるのでしょうか。はたまた、実際は大した影響はないのでしょうか。今回はそんな、飲み物の薬への影響について見てみましょう!

飲み物は薬の吸収と作用に影響を与える?

飲み物が「影響する」とはどんなことかを知るために、まずは「薬が効く」までの流れを見てみましょう。

粉薬や錠剤を口から取り入れると、まずは小腸で吸収されて肝臓まで運ばれます。そして、肝臓の酵素によって分解されたあと、血液中に移り、薬が効く部位まで運ばれて作用します。

薬は、血液中での濃度が低すぎる場合に効果が出ないことや、高すぎる場合に体にとって毒になることがあります。そのため一錠や一回分の量は、効果を示すのにふさわしい濃度となるように決められています。飲み方を守って薬を飲む限りは、望んだ血中濃度になり効果が期待できます。

ところが、飲み物に含まれる成分によっては、この正常な吸収や作用のしかたを変えてしまう場合があるのです。薬も化学物質ですが、食品も化学物質ですので、物質同士が想定外の反応を起こしてしまうことがあり得ます。

たとえば、ある飲み物によって薬が過度に吸収されるようになったり、反対に薬の吸収を邪魔したりです。吸収だけでなく、薬と食品成分が血液中に同居することで、薬が作用するときにも影響を与える場合もあります。

なんとなく、薬は水で飲んだほうが良い気がしてきませんか。ただし、全ての薬に必ず影響するというわけではありません。次は、実際には何と何がアウトなのかを見てみましょう。

NGな飲み物×薬の組み合わせ

牛乳がNGな薬

牛乳と一緒に飲まないほうが良いとされているのは、感染症の治療で使われる抗菌剤や抗生物質です。牛乳中に含まれるカルシウムが薬に結合して、薬の吸収を抑えてしまうようです。カルシウムは牛乳以外にも、コントレックスのような硬度の高いミネラルウォーターにも含まれているので注意しましょう。

コーヒーやお茶がNGな薬

コーヒーやお茶と一緒に飲まないほうが良いとされているのは、統合失調症の精神安定剤や抗貧血剤非ステロイド系の抗炎症剤などです。コーヒーやお茶に含まれるタンニンという成分が薬に結合して吸収を抑えたり、カフェインが薬の作用を増強させたりすることがあると言われています。

グァバ茶がNGな薬

こちらはピンポイントですが、αグルコシダーゼ阻害剤というタイプの糖尿病の薬とグァバ茶は飲み合わせないほうが良いとされています。グァバ茶にもαグルコシダーゼ阻害剤と同じ成分が含まれているため、作用が増強してしまうことがあるのです。

柑橘系ジュースがNGな薬

グレープフルーツジュースやオレンジジュースと飲まないほうが良い薬も報告されています。血圧降下剤や抗ウイルス剤、高脂血症薬などです。柑橘類に含まれるナリンジンやナリンゲニンと呼ばれる成分が、薬が効いたあと体外に出ていくのを抑えることで、薬の作用や副作用が強まってしまうのだそうです。

コーラがNGな薬

炭酸飲料と薬を一緒に飲む方は珍しいかもしれませんが、コーラなどの酸性の飲料と飲まないほうが良いとされている薬もあります。解熱や鎮痛に使われ、比較的ポピュラーであるアスピリンです。酸性の飲料によってpHが下がると、アスピリンの吸収量が増えて血中濃度が高くなりやすくなるといいます。

このように、味のついた飲み物で飲むと問題が起こる薬は少なくないようです。飲み物だけでなく、一緒に食べないほうが良い食べ物と薬の組み合わせもあります。

せっかく薬を飲むのでしたら、十分効果を発揮してもらったほうが得ですよね。味気ないかもしれませんが、飲み物と薬の不意な反応を避けるためにも、薬は水で飲んだほうが無難と言えそうです。

参考:食品とくすりの相互作用

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味博士の研究所 編集部
味覚センサーレオを中心として、味覚や食の科学に関するニュースを配信しています。
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