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特定保健用食品(トクホ)の効果は誰にでもあるわけではない

2017年1月19日

トクホ(特定保健用食品)が効くのはどんな人?

脂肪燃焼効果や整腸効果などが大々的に謳われているトクホ(特定保健用食品)。その有用性や科学的根拠といった信頼性から、少々お値段ははるものの愛飲している方も多いでしょう。

しかしちらほら見かけるのが「効果がない…」という意見。それもそのはず、トクホ(特定保健用食品)の一部はBMI 25.0以上(肥満)や24.0~25.0(境界型)の人のみを対象にした製品もあります。

では標準体型の人に対してトクホ(特定保健用食品)はどれだけ戦えるのでしょうか。健康な女性5名(BMI21.56±1.81kg/m2) を対象とした研究をご紹介します。

3種類のトクホ(特定保健用食品)で実験した結果…

試料として用意されたトクホ特定保健用食品)は3種類。「ヤクルト400」の便秘改善効果、「ヘルシアコーヒー 無糖ブラック」の体脂肪減少効果、「大麦ごはん」のセカンドミール効果(最初に摂った食事が次の食後の血糖値にも影響すること)が調べられました。

その結果、「ヤクルト 400」および「ヘルシアコーヒー 無糖ブラック」は効果が見られたものの、「大麦ごはん」は効果が見られなかったそうです。

ヤクルト400

対象者に毎夕食後に1本、30日間摂取させ「排便中のふんばり具合」「残便感」「便の硬さ」「1週間の排便回数」といった質問項目を用意しその点数で分析が実施されました。実験中は前期→中期→後期の順で便秘改善効果が見られ、継続することによって効果が上がることがわかりました。

ヘルシアコーヒー 無糖ブラック 185g

毎朝1本、6週間摂取させ体重、BMI、体脂肪率、ウエスト、ヒップについて測定が行われました。その結果、体脂肪減少率平均-1.7ポイントで、全員の体脂肪率が減少したそうです。ウエストに関しても全員が減少傾向で、平均は-1.8cm。体重、BMI、ヒップはそれぞれ5人中3人に減少効果がありました。

大麦生活 大麦ごはん

朝食に「大麦ごはん」を摂取した際の昼食後、夕食に「大麦ごはん」を摂取した際の翌日朝食後それぞれの血糖値が食前・食後15分・30分・60分・120分で測定されました。その結果、食後血糖値および血糖下面積(AUC)にセカンドミール効果は認められなかったそうです。

ただし空腹時血糖値が100mg/dL未満でBMI が30未満の男女20名を対象とした実験ではセカンドミール効果が得られた報告があることから、BMI24以上の人に効果があると言えるようです。

トクホ(特定保健用食品)との向き合い方

今回の結果で見るとやはりBMIによって効果が見られる食品、見られない食品があります。しかしそもそもヤクルト400の便秘改善やヘルシアコーヒーの体脂肪率減少などは普遍的な効果がであるのに対し、大麦ごはんのセカンドミールに関しては特定の人に対する効果のようにも考えられます。

明確な科学的根拠がありトクホ(特定保健用食品)でない製品よりも効果が期待できるとはいえ、やはり自分の状態に最適なものを選ばなければならない点は、ある意味当然のことではないでしょうか。

「トクホ(特定保健用食品)摂取してるのに全然効かない」という方は、一度自分の状態を正確に分析し、それにあったトクホ(特定保健用食品)を選んでいるか、適切に摂取しているかについての検討が必要かもしれません。

参考:
特定保健用食品の効果・効用
特定保健用食品 – 消費者庁

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味博士の研究所 編集部
味覚センサーレオを中心として、味覚や食の科学に関するニュースを配信しています。
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