カキは使い分けすべきだった!
今の季節もまだまだ楽しめる冬の味覚、カキ。その旨味の詰まった身は、鍋の主役にしても、刺身にしても、フライにしてもおいしく食べることができますね。カキはちょっぴり高級品なので、カキであればどんなカキでもありがたく召し上がれますが、実は産地によってオススメの食べ方が違うのをご存知でしょうか?
今日は、よりおいしくカキを食べるために、カキの使い分け方をお知らせいたします!
栄養たっぷりな環境下で育つ三重県のカキ
三重県には、鳥羽浦山というカキの名産地があります。ほかの地方のカキが2~3年ほどで育つのに対し、この地方のカキは1年程度で食べられるまでに成長します。これは、この地方の水に、プランクトンが大量にあるからだと言われています。また、海の状態も、カキの生育に一役買っています。穏やかな波のなかで育つカキのおいしさは折り紙付きで、栄養価が非常に高いのが特徴です。
大きくすくすく育つ広島県産のカキ
対して広島県産のカキは、非常に大きく育つことで有名です。10センチを超える大きさに育つことも珍しくなく、ボリューミーな身を楽しむことができます。また、身の重量がしっかりあるため、食べ応えも抜群。広島県は、日本でもっとも生産量が多いカキの名産地と知られているだけでなく、その検査基準がもっとも厳しいところでもあります。このため、安心して食べることができ、ブランド力も高いのです。
フライにするなら広島県産、生で食べるなら三重県産
両方ともとても魅力的なカキなのですが、加熱して食べるのには広島県産が、生で食べるのには三重県産が向いていると言われています。
広島県産の場合、身が大きいものの味があっさりしています。このため、鍋やフライにしても、それ以外の食材の風味を壊すことなく調和してくれます。対して三重県産の場合は、カキの身自体の臭みがほとんどなく、味わいも優しいため、生で食べることが勧められています。もちろん、カキ自体の鮮度にもよりますが、大体このような違いがあります。
普段あまり意識しないであろうカキの違いを知ることで、よりおいしく、より楽しく、より適した食べ方ができるようになります。次回カキを買うときは、フライにするのか生にするのかによって、産地を気にして選んでみてはいかがでしょうか。