食べ物で体の菌をうまく操ろう!
腸内以外にも、体にはさまざまな細菌がいます。ちょっと気持ち悪いですが、ヒトの体は膨大な細菌たちと共生することでうまく成り立っています。そして、どのような菌を増やし、働かせるかは、実は食事の影響が大きいのです。
今日は、共生してる菌たちをうまくコントロールして、健康や美容に役立てるための食べ物をご紹介します!
1. 腸内の細菌にはーオリゴ糖や食物繊維
腸内には1000種類近い菌がいると言われており、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の主に3種類に分けられます。一般的に、善玉菌が増えると体にいいことがあり、悪玉菌が増えると体に不調が訪れやすくなる言われています。肥満に関係するデブ菌・ヤセ菌は日和見菌の仲間です。
これらの菌たちはバランスが大事なのでいかなる場合も偏り過ぎるのは良くないですが、体に良い善玉菌とヤセ菌を増やしていきたいですよね。そのために大切なのは、オリゴ糖や食物繊維です。これらは善玉菌やヤセ菌のエサになると言われおり、善玉菌やヤセ菌を活発にする働きがあるようです。
オリゴ糖と食物繊維が両方摂れる食べ物には次のようなものがありますよ!
大豆、りんご、バナナ、ジャガイモ、トウモロコシ
2. 皮膚の細菌にはービタミンB2, B6, C
皮膚にも200種類以上の菌がいると言われています。中でも「表皮ブドウ球菌」と「アクネ桿菌」は、一緒になって皮膚のバリアを作っています。アクネ桿菌は皮脂を分解して脂肪酸を作り、これが表皮ブドウ球菌のはたらきで「皮脂膜」というバリアを作ります。このバリアは紫外線から守ったりや他の危ない菌が皮膚に感染するのを防ぐ重要なものです。
一方で、あなたも良くご存知の通り、アクネ桿菌が増えすぎてしまうとニキビができていまいます。ニキビもなく、肌のバリア機能もしっかり作られるのが理想的な肌ですよね。そうした肌に効くのが、ビタミンB2, B6, Cの3種類のビタミンです。
ビタミンB2はレバーやホルモンや海苔に、ビタミンB6はマグロやピスタチオにそれぞれ多く含まれています。ビタミンCは、野菜や果物から摂ることができます。
3. 口の細菌にはーアルギニンと水
善玉菌をはたらかせ、口の中を酸性になりすぎるのを防ぐ食べ物が、たんぱく質の中に含まれている「アルギニン」というアミノ酸です。アルギニンは、ほうれん草や大豆、エビなどに含まれています。
また、喉が乾いたら水を飲むのが良さそうです。水を飲むことで口内の酸性度合いが薄められて下がります。口の細菌のためには、あまり甘い飲み物はおすすめできません。
このように、さまざまな菌のはたらきを考えながら食べ物を摂って、より健康で美しい体を手に入れちゃってください!