案外知られていない「甘酒」の正体
しかし、甘酒は他の飲み物と比べて不思議な部分が多いように思います。今日は、甘酒のキホンをお知らせいたします!
1. 甘酒には2種類あった!
甘酒は大きく分けると、「酒粕に砂糖を加えて作ったもの」と「米麹を発酵させて作ったもの」の2種類があります。甘酒はその名の甘いお酒ですが、この2種類では甘さの種類が違います。前者の酒粕の場合には砂糖を加えていますが、後者は砂糖が加わらずに甘味が出ています。これは、米麹が発酵しデンプンが分解され糖(ブドウ糖)を作り出すからです。お米を噛めば噛む程甘くなるのと同じ理由です。
2. 甘酒を飲んだら飲酒運転になる?
名前に「酒」がついているからには、一見アルコール分が含まれているようにも見えますね。実は、「酒粕から作られた甘酒」にはアルコールが含まれていますが、「米麹を発酵させた甘酒」にはアルコールは含まれていません。ただし、味付けなどで酒粕が使用されていることもあり、微量のアルコールを含んでいることもあります。しかし、いずれにせよアルコール分は1%以下です。分類上は「清涼飲料」、未成年が飲んでも大丈夫です。ただし、アルコール分が低くても、万が一「呼気中のアルコール濃度0.15mg/l以上」が検出されてしまえば、「酒気帯び運転と規定」されてしまうので、一応気をつけておきましょう!
3. 「飲む点滴」の3つの効果
(1)お腹の調子を整える
甘酒にはオリゴ糖や食物繊維が多く含まれ、腸内環境を整えお通じを良くしてくれます。
(2)風邪予防
栄養価が高い甘酒を、日頃から飲むことで免疫力を高めることが出来ます。
(3)美肌効果&ダイエット
麹にはメラニンの生成を抑制する働きがあり、シミや美白に効果があるとされています。また、甘酒にはブドウ糖が多く含まれているため、血糖値が上がりやすく満腹感を得やすく、ダイエットにもオススメです。
甘酒は栄養価が高く、アルコール度数がかなり低いのでお酒が苦手な人にもオススメです。甘酒には、実はアレンジレシピがたくさんあります。スムージーやココアにしたり、牛乳や豆乳で割ったり、生姜をプラスしたり、料理に用いたりと様々です。普通の甘酒に飽きた人は是非試してみて下さいね!
新年は初詣に行って甘酒を飲んで、心も体も温まって良い年を迎えてみてはいかがでしょうか!