【ジビエの食べ方】鹿肉は味噌鍋との相性が抜群だと判明!

森の動物たちを食す「ジビエ」の世界

お肉と言えば、牛肉・豚肉・鶏肉などが定番ですが、最近は、ウサギの肉や鹿肉、イノシシの肉など、狩猟で得た野生の鳥獣の肉「ジビエ」に注目が集まっています。ジビエブームは漫画の世界にまでも波及しつつあるのか、北海道を舞台にする人気漫画『ゴールデンカムイ』においても、たびたびジビエ料理が登場します。

大自然の中に隠された埋蔵金を探して旅をする、元兵士の杉元佐一と、現地に住むアイヌの少女・アシリパ。二人は、同じく埋蔵金を狙う現地の死刑囚たちと食 うか食われるかの争いを繰り広げながら、埋蔵金の在り処に迫っていきます。そんなシリアスなお話の合間合間にゆる〜く登場するのが食事のシーン。

杉元とアシリパは、捕まえた鹿やウサギの肉で腹ごしらえをしますが、

和人(本土の日本人)である杉元は、「味噌は絶対合う」と主張します。

しかし、味噌を知らないアイヌ人のアシリパは、その茶色くねっとりとしたビジュアルにドン引き!!

挙げ句の果てには、日本が誇る調味料を汚い言葉で一蹴!

※「オソマ」はアイヌ語です。意味はお察しください。

杉元の必死の反論も虚しく、アシリパは断固拒否の姿勢を崩しません…。

(野田サトル『ゴールデンカムイ』2巻より引用)

オソマこと味噌を巡るアシリパと杉元の対立はなかなか解消されないようです。
そこで、二人の仲を仲介すべく!科学の力で鹿肉と味噌の相性を調べてみる事にしました。

鹿肉と一番相性の良い鍋はどれ?

味博士の研究所が所有する味覚センサー「レオ」は、食べ物の基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を客観的な数値で表すことができます。また、この5味の値を使って食べ物の相性の良さを示す「相性度」も計算することもできます。

今回は、ゴールデンカムイの設定に従って、北海道産のエゾジカ肉を用意(ウサギ肉は調達が難しかったのでご勘弁!)
このエゾジカ肉と、市販の「鍋の素」の中でどれが一番相性が良いかを調べてみましょう!
比べるのは、味噌ベースの素、豆乳ベースの素、キムチベースの素の3種類

果たして、味噌は1位の座に輝くのでしょうか!?

ランキングを発表します!

☆エゾジカ肉と鍋の素相性ランキング

3位.豆乳鍋 91.2点
2位.キムチ鍋 92.7点
1位.味噌鍋 99.9点

相性度を調べてみた結果、見事味噌ベースの素との相性が99.9点で1位となりました!もちろん出来レースではありません。しかも99.9点はこれまで調べた相性度の中で過去最高の数値です。

多くのお肉は強い旨味に特徴がありますが、鹿肉は旨味が強いだけでなく他の肉よりもコクが高いお肉です。このため、コクが強い同士であり、お肉の旨味を引き立てる塩味を強く持つ味噌鍋が、最も相性が良い結果となったのです。

以上より、杉元の言う通り、鹿肉と「オソマ」の相性は抜群であることが分かりました!

ちなみに、覚悟を決めて味見してみたアシリパも、その相性の良さを認めざるを得なかったようです。

(野田サトル『ゴールデンカムイ』3巻より引用)

今年の冬は、味噌ベースのジビエ鍋を食べながら、みんなで「ハンナハンナ」してみてはいかがでしょうか!


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