寒さと共に増加する脂肪たち
寒い季節は、体がエネルギーを欲しがっているがために、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。夏にダイエットに成功した人も、冬になると元通り…なんて方も多いのではないでしょうか。しかし、四季の中で最も食欲があがるこの季節に食べる量を減らすのは楽ではありません。
そこで今日は、ダイエットは食事制限するものだという常識を覆す「味覚力ダイエット」について紹介します!
薄味で満足できる舌を目指す
「味覚力ダイエット」は大幅に激ヤセすることはできませんが、日々の積み重ねで太りにくい体を作ることができます。以下に、味覚力ダイエットのやり方を順を追って説明します。
「味覚力」とは、味覚を感じる力のことで、味覚力が高いほど、薄味や繊細な味が分かるようになります。欧米のお菓子が日本人にとって「甘味が強すぎる」と感じるのは、日本人が弱い味(薄味)でもきちんと認識することができるためです。反対に、味覚力が下がっている場合は、味の濃いものを求めがちになり、欧米のお菓子に対しても甘すぎると感じなくなります。
薄味がわからなくなると、強い甘味や塩味を持つ食べ物を求めるようになり、塩分や糖分を摂りすぎてしまう恐れがあります。また、カロリーの高いものは大抵の場合脂肪の甘味を含みますので、脂肪を摂りすぎてしまう可能性もあるのです。
そこで、味覚力を鍛えて薄味で満足する舌にすることで、糖分・塩分・脂肪などの摂りすぎを抑えて健康的な体を作ることができるのです。
大人でも味覚は治せる
薄味で満足できる舌を作るには、日頃から食べ物の味覚を意識しながら食べることが重要です。味覚は5つの要素で成り立っています。甘味・旨味・塩味・酸味・苦味です。まず食べ物を食べる時に、その食べ物がこの5つのうちどの味覚を含んでいるかを考えるます。さらに、どの味覚が強いか・弱いか、そうしたことを自分なりに分析するのです。自分の感覚が正しいか分からないときは、ほかの人と食事をしながら一緒に分析すると良いですよ。分析というと難しく思えますが、つまり5味と味の強弱に意識を向けるだけで良いのです。
このように味覚を意識していると、自然と味覚の感度が上がり、味覚力が鍛えられていきます。味覚を感じる脳の領域が広がっていくからです。これは、何歳から始めても遅くありません。個人差はあるものの、大人になってからでも十分鍛えることはできます。
あなたもこの冬は、味覚を意識して、食べ過ぎによるぽっちゃり化をストップさせてみてはいかがでしょうか!