寒い季節に試したい!日本の風流を感じすぎる鍋たち

鍋の季節がやってくる!


寒さが目立つ季節になると、急に温かい食べものが恋しくなりますよね。特に、鍋料理はヘルシーなだけでなく、お友達同士で楽しむこともできます。鍋料理は、だしから具材までバリエーションが豊富ですが、今日は、その中でも特に日本らしいネーミングの鍋料理を紹介いたします!

日本の風流を感じる4つの鍋料理

江戸時代には肉食を禁止されていたため、多くの肉には植物の名前の隠語がつけられ、こっそり食べられていました。

◎ぼたん鍋

イノシシの肉を使う鍋のことを、ぼたん鍋と言います。肉をぼたんの花のように飾り付けることから名付けられました。今や中々食べる機会のないイノシシの肉ですが、実は縄文時代より食べられてきたと言われています。現在では、兵庫県や奈良県で本格的なぼたん鍋を食べることができますよ。なお、イノシシ肉の味は、豚肉に似ています

◎もみじ鍋

まさに今の季節にぴったりな名前のもみじ鍋は、鹿の肉を使った鍋のこと。花札の10月のタネ札に鹿が描かれていることから、鹿肉が「もみじ」と呼ばれていたのがもみじ鍋たる所以です。今では、主に北海道のエゾシカを使ったもみじ鍋が主流です。鹿肉は低カロリー高タンパクなので、鍋がもっとヘルシーになっちゃいますよ!

◎さくら鍋

さくら鍋は東京の下町で生まれた鍋で、馬の肉を使っているのが特長です。馬肉は「桜肉」と呼ばれており、赤身部分が空気に触れると桜色に変わることにちなんでいるようです。また、さくら鍋では馬肉をしゃぶしゃぶのようにして食べます。馬肉もミネラルやアミノ酸が豊富で、食べ過ぎても胃が重くなりません。

◎かしわ鍋

ポピュラーな鶏肉を使った鍋にも隠語があり、かしわ鍋と言います。羽の茶色い種類の鶏の羽が、柏餅の葉の色に似ていることから、次第に鶏肉はかしわと呼ばれるようになりました。愛知県の郷土料理で、旨味たっぷりの鶏肉のだしを使って具材を茹でます。

このように、肉の種類ごとに鍋料理の名前は異なります。こっそり食べるための隠語とはいえ、昔の人のネーミングセンスの良さが伺えますね。あなたも、今年は少し変わった肉を使って、風流を感じる鍋を食べてみてはいかがでしょうか!


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