水は、ほとんど味のしない飲み物ですね。
しかし、市販の天然水のラベルを見てみると、水分以外にも含まれているモノの存在に気づくでしょう。
それは、カルシウムやマグネシウムといったミネラル。
実は、ミネラルの種類ごとに、微妙に味が違うんです!
今日は、このミネラルの味覚に迫ってみましょう☆
ヒトに必要なミネラルは16種類あると言われています。
その中でも、「ナトリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「カリウム」の4つは、皆さんも日頃から目にすることも多いでしょう。
さて、これらはどんな味がすると思いますか?
「そもそも味があるのか?」「なんとなく全部苦そう・・・」など、様々なご意見があるかと思いますが、実はこんな風に感じるんですよ!
ナトリウム→塩味
マグネシウム→苦味
カルシウム→苦味と塩味が合わさった複雑な味
カリウム→酸味
このように、微妙な違いがあるのです!
天然水に含まれているミネラルは微量なため、厳密に味を感じ分けるのは難しいかもしれません。
そこで、塩を例にとると、もう少し分かりやすいのではないでしょうか。
皆さんは普段、塩を使い分けますか?
塩は製法や原料の違いで様々な種類があります。
中には「おにぎり用の塩」「たまご用の塩」といったように、特定の料理や食材に特化した塩も発売されていますよね。
塩の種類によって微妙に味が違うため、相性の良い食材が変わってくるのですね。
基本は舐めてしょっぱい通り、塩の成分の大半はナトリウムですが、その他にもマグネシウムやカルシウム、カリウムが含まれています。
つまり、おにぎりに合うのか、たまごに合うのかなど、塩が何に合うのかというのは、そうしたミネラルの配分の違いによって決まるのです!
単体で味わう機会は少ないミネラルですが、料理や食材全体の味の印象を決めるのに役立っているのですね。まさに縁の下の力持ち!
皆さんも、ご飯をたくお水の種類や、料理に使う塩を意識してみてくださいね♪
*自分に相性の良い隠し味を見つけよう!
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