日本酒が美味しく飲める期間と「飲む」以外の活用法

日本の文化を作ってきた日本酒。原料や製法によって味や香りは違いますが、飲むための賞味期限は定められていません。

日本酒を飲む人の中には、「なかなか飲みきれない人」「開封して時間が経ったので捨ててしまう人」「数ヶ月飲み続ける人」もいるでしょう。

人によって日本酒の扱い方は異なりますが、日本酒を飲むなら美味しく飲める期間を知りたいですよね。

今回は、日本酒を美味しく飲める期間から、飲めなくなった日本酒の活用法までをご紹介します。

美味しく飲める期間の目安

品質を損なわずに飲める目安は、日本酒の種類によって異なります。

加熱処理された日本酒は、15℃前後の冷暗所で製造年月日から約1年。5℃以下の冷蔵庫だとさらに期限を伸ばすことが可能に。

一方、加熱処理されていない日本酒は、3℃前後の冷暗所で製造年月日から7ヶ月前後楽しめると言われています。

また、日本酒は劣化すると白く濁り出します。もし、日本酒が濁っているようなら飲むのを控えた方がいいでしょう。

温度変化の少ない冷暗所で保管しておけば、何年も楽しむことができます。10年以上熟成させて「古酒」として楽しむ人もいるようです。

時が経つにつれて味わいや香りの変化を感じることができるので、好みによって熟成をさせるのもいいでしょう。

飲みきれなかった日本酒の活用方法

日本酒が飲みきれずに劣化してしまった……

そんな時は、飲む以外の活用法を試してみてください。

炊飯に使う

古米や劣化があるお米を炊く時に、日本酒を加えると光沢と甘みが加わります。

お米200gに対して日本酒小さじ1〜2杯程度が目安。日本酒の癖によって炊き上がりが違いますので、少量から試すようにしてくださいね。

料理酒として活用

加熱用の料理酒として利用するのもあり。

風味や味が落ちていても、食材の臭みを消したり、柔らかくしたりする効果は変わりません。

劣化が酷いようなら使用を控えたほうが良いでしょうが、少々の劣化であれば料理酒として再利用しても大丈夫だと思います。

お風呂に入れて日本酒風呂

古くなった日本酒をお風呂に入れれば日本酒風呂も楽しめます。日本酒は、美肌や肌荒れ防止に良いとされています。

日本酒の成分をお肌に浸透させるために、お湯の温度は37℃前後の少しぬるめが良いでしょう。ゆっくりと浸かってくださいね。

最後まで使えるのが日本酒のメリット

日本酒は飲むだけでなく、料理やお風呂まで幅広い用途に使えます。

美味しく飲める期限まで楽しんで、残りは料理や風呂などで余すことなく楽しんでみてください!

参考:
酒のほそ道宗達流日本酒入門 ラズウェル細木著
日本酒の賞味期間 吟醸酒は10カ月間、普通酒は1年間が目安|知る・楽しむ お酒の博物誌|月桂冠
国際的に認知される日本の国菌

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