眠れない時に摂りたい栄養素「ビタミンB6」と「カルシウム」

「寝つきが悪くてだるい」「夜中に目が覚めてしまう」「寝ても寝てもまだ眠い」……一時的であっても、睡眠が快適でないと体は重く、気分も優れないなど心身共に不調をきたしてしまいますよね。

こうした不眠の要因と言われるのが偏った食生活やストレス、生活習慣など。食事に関しては、睡眠は神経とホルモンのバランスによって調整されるため、これを保つ栄養素が不足することでうまく眠れなくなることがあるようです。

そこで今回は、不眠に関係する栄養素「ビタミンB6」と「カルシウム」についてご紹介します。

眠れない時はビタミンB6とカルシウムを

「ビタミンB6」と「カルシウム」は、冒頭でも紹介した神経とホルモンバランスを調整する機能を持っています。

「ビタミンB6」は、精神を安定させるセロトニンをつくるのに必要です。また「カルシウム」にはセロトニン作りを助けるトリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸を含んでいます。

この2つの栄養素を補給することで、神経とホルモンのバランスが整い、不眠の改善へと繋がる可能性があります。自分の食生活を思い返して「偏った食事をしている」と感じたら、この栄養素に目を向けてみてくださいね。

ただ、普段から不規則な生活を送っていたり、過度にストレスが溜まっている場合は、食事だけを改善しても効果が見られないかもしれません。他の生活習慣にも気を配りながら、食事も意識していくのが良いでしょう。

眠れない時の食生活 4つのポイント

ご紹介した「ビタミンB6」「カルシウム」の摂取含め、眠れない時に意識したい食生活のポイントを4つ挙げてみました。

①ビタミンB6(マグロ、鶏ひき肉、レバーなど)とカルシウム(牛乳、豆腐、しらす、小松菜など)を摂取する。

②合わせてビタミンDの多い食品を摂取(カルシウムの吸収率が高くなる)。

③1日3食の食事を心がける。

④夜の食事は控えめにする(胃の負担を軽減する)。

試すときはどれかひとつだけではなく、4つともきちんと押さえてくださいね。

ベストなのは、不眠になる前に対策をすること。食生活や生活習慣を見直し、不眠が改善したからとまた元の不規則な生活に戻ってしまうことのないようにしてくださいね。

なお、本記事はあくまで一時的な、軽い不眠に関しての内容ですのでご注意ください。

参考:
実教出版編集部 オールガイド食品成分表2018

役立ち情報カテゴリの最新記事