朝の気分では、気持ちを高揚させるために明るいトーンの洋服を故意に選ぶことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
これと同じことを、朝食の食材でも試してみましょうと唱えているのが、心理学者のガイア・ヴィンチェンツィと栄養学者のヴァレリア・デル・バルツォです。
両研究者によれば、色は私たちの感情や行動に影響を与えることは明白であり、その効果を朝のまったりした気分の時に朝食で実感できるのだそうです。
生活のリズムやその日の気分で、朝の食事のメニューを変える。いったい、どんな食材やメニューを選べばよいのでしょうか。
朝食で一日に必要なカロリーの15~20%を摂取する
栄養学者のデル・バルツォは、朝食をおろそかにしてはいけないと主張しています。朝、出勤や通学のために忙しいのは当然ですが、それでも朝食はしっかりと時間をとって咀嚼して食べることが大事。
朝食の定番である牛乳は、カルシウムやタンパク質という重要な栄養素を摂取できます。甘いパンや一切れのケーキも、即エネルギーになります。果物は、繊維質やミネラルが豊富で朝食時に摂取するメリットが大です。
朝食は、一日に必要なカロリーの15%から20%を摂取する必要があるため、「甘いものを食べすぎちゃったかな?」などと躊躇する必要もあまりないそう。
それでは、色別にその効果と食材を見ていきましょう。
朝食に取り入れたい気分ごとの色彩
オレンジ色は心を解放してくれる!
心理学者のヴィンチェンツィによれば、オレンジ色は開放性と陽性を培ってくれるエネルギッシュな色なのだそうです。どんよりした気分の時には、効果がありそうですね。
デル・バルツォ教授は、オレンジ色の食材としてオレンジジュースやアプリコットやオレンジのジャムを推奨しています。
コーヒーを飲む飲まないにかかわらず、明るい気分になるりたいときにはオレンジジュースが効くそうです。
活力を与える赤は会議の日にはもってこい!
朝食に理想的な色は、なんといっても「赤」だそうです。「赤」は、活力を与えてくれる色。重要な会議で発表する予定がある日、好きな人に気持ちを伝えたい日の朝食には、ぜひ「赤」の食材を!と心理学者は語っています。
イチゴをはじめとする赤色のフルーツ、特にベリー類はよく効くそうです。ヨーグルトに、イチゴのジャムなどを混ぜて食べるのもよし。
また、最近よく目にする「赤色のオレンジジュース」も、朝の活力注入に効果あり、なのだとか。
気持ちをクールダウンさせたいときには「青」!
リラクゼーションの色といわれる「青」。毎日の仕事やイベントに追われて気持ちが落ち着かない人には、朝食に青色を取り入れるとよいそうです。
といっても、青色の食材なんてある?と考えてしまいますよね。
ヴィンチェンツィ女史によれば、ブルーベリーそのものを数粒食べたり、ブルーベリーのジャムを食せばよいと語っています。
自分を見つめなおしたい人のための「黒」&「茶色」
デル・バルツォ女史によれば、茶色や黒は自然の中で最も自然な色なのだそうです。そのため、自己を見つめなおすにはもってこいの色なのだとか。
バタバタとあわただしい毎日、シンプルに気持ちを入れ替えたいときには良いのかもしれません。
ヴィンチェンツィ女史のお勧めは、カカオの粉やヘーゼルナッツのクリーム。これらを朝食に加えることで、ひと呼吸してから朝が始められるかも。
ストレスがマックス!そんな時は「緑」の食材
緑色は、心に落ち着きと調和を与えてくれるのだそうです。ストレスと疲労がたまっているときには、体の重心を支えてくれるような「緑」の食材がおすすめ。
イチジクやキウイフルーツ、青りんごなどが、栄養学者推奨の食材です。緑茶も良いそうですよ。
太陽の色「黄色」でご機嫌に
「黄色」は、幸福感を増し希望を抱かせてくれる色なのだそうです。朝からご機嫌に過ごしたい人にはお勧めの色。
ハチミツ、ママレード、パイナップル、グレープフルーツなどが黄色の食材ですね。
気持ちを新たにしたいときの「白」!
「白」は、純粋さや新鮮さの象徴。なにかを新しく始めたい朝には、「白」の食材を朝食に用いればそれを実践するためのエネルギーを与えてくれるそうです。
白の食材は、ヨーグルト、牛乳、ビスケット、リンゴやナシなどなど。
どれだけ効果があるか、試してみるのも楽しいかもしれませんね。
参考: Verde contro lo stress, giallo per il buonumore: tutti i colori della colazione Colazione, quale colore scegliere per affrontare la giornata