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一つの食べ物に「ハマる」依存症の危険性

一つの食べ物に「ハマる」依存症の危険性

「美味しい」からと、ひとつの食品ばかり食べてしまうことって、誰にでもあると思います。

一言でいえば「ハマる」。特定のお菓子にハマったりすると、毎日毎日同じお菓子を食べてしまって、「やめなきゃ」と思っているのに止められなかったり、むしろ食べる量がどんどん増えてしまったりしませんか?

実はこれって、結構危ないことだと思うんです。

高エネルギー食品への依存

「ハマる」といえば比較的聞こえが良いのですが、重い言い方をしてしまえば「依存症」です。

アイスクリームを用いた実験では、アイスクリームを頻繁に食べることによって脳の報酬領域の活性が低下し、食べ過ぎても満腹感を感じにくくなるという結果が出ています[*1]。

同じものを食べ続けると、ドーパミン受容体の減少から始まり、食欲を起こす受容器へのシグナルの伝達が減少することがわかっています。これに「高エネルギー」という条件が加わることで、報酬領域の活性低下が起こるそうです。

実験では、アイスクリームの頻繁な摂取と薬物中毒で観察された耐性の関連が示されています。アイスクリームが美味しいからと食べまくっていると、アイスクリームを食べた時の「美味しい」という刺激をもっと、過剰に欲するようになってしまうということ。

実験ではアイスクリームが使われていますが、あくまで一例の話。どんな高エネルギーの食べ物にも起こり得るでしょう。

色々な食べ物を味わおう

ラットでの実験ですが、美味しい加工食品で確実な快楽を得続けたラットは、喜びを感じる脳の報酬系の反応が鈍くなって、肥るまで食べ過ぎてしまい、味の選択にも無関心になってしまった……という報告があります[*2]。

これは人間も同じことをしてしまうのではないでしょうか。スナック菓子ばっかり食べていると、通常の食事を「美味しい」と感じられなくなってしまったりします。

そして最初は美味しかったはずのスナック菓子も、そのうち味気ないものに感じられるようになり、惰性で食べている状態ではあるものの、それでもスナック菓子以外食べる気がしない……なんてことになってしまうかも。

口当たりの良さや、手に入れる時の手軽さにまかせた食品のチョイスを続けていると、どんどん満足感は得にくくなってしまいます。特定の食品にハマってしまったからといってそればかり食べることはせず、他にも「美味しい」と思えるものをたくさん味わうことが大切。

もし通常の食事がマンネリになってしまったら、複数で会話を楽しみながら食べる、調理やテーブルコーディネートなど食事の準備を楽しむ、食についての健康的な知識を学ぶなど、食事の時間自体を少し変えてみるのもおすすめです。

また、同じ味のものを食べ続けていると、味覚の感度も下がりがちになります。美味しいものをきちんと美味しく味わうために、食事を楽しんでくださいね。

参考:
*1 Frequent ice cream consumption is associated with reduced striatal response to receipt of an ice cream–based milkshake
*2 Pilot randomized trial demonstrating reversal of obesity-related abnormalities in reward system responsivity to food cues with a behavioral intervention

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