汗っかきを食べ物で改善する!汗を抑える食習慣のポイント

日本では昔から、貴人は「汗をかかない」とされてきました。それがいかに不健康なことかは、もはや自明の理です。

しかし職場や学校で、ワキ汗や額から滝のように流れ落ちる汗は、やはり他人の目が気になるもの。

そこで朗報です。栄養学者のリック・ヘイ氏によると、食生活によって過度の発汗は避けることができるそうなんです。

汗の要因は「ストレス」にあり!?

ヘイ氏は、強い発汗を引き起こす原因のひとつとして「ストレス」を挙げています。このストレスを軽減するためには、ビタミンBやマグネシウムが必須となってきます。

汗をかくとイライラ感も上昇する

ヘイ氏は「汗をかく、というそれ自体が非常にイライラすることです。体温が上がり、いら立ちも高まる。これによって、精神状態は不安感が募りストレスが増加するのです」と語ります。

体内でこうした状況が生まれると、緊急事態に対応するためにコルチゾールやアドレナリンのようなホルモンが放出されます。

これまでの研究で、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(コバラミン・シアノコバラミン)が、こうしたストレスホルモンの調節に非常に有益であることがわかっています。

ミネラルの欠乏も発汗を促進してしまう

ミネラルの欠乏によってもイライラしやすくなってしまいます。

まず、汗をかくと電解質が失われます。一般に、「脱水状態」と呼ばれるのは水分だけではなく電解質も不足する状態を指します。

ナトリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルは、神経系の臓器にも大きな影響を与えるため、これらが不足することでよけいに汗をかいてしまうという状況が生まれるのです。

過度の発汗を防ぐために気をつけること

大量のたんぱく質の摂取は、よけいに汗っかきに

体力が落ちる夏には、がっつりお肉を食べたいという方も多いでしょう。しかしヘイ教授の助言では、お肉などのたんぱく質の大量摂取は、これまた発汗を促進する要因となってしまうそうです。

栄養補給のために適量のたんぱく質の摂取は必要ですが、野菜をベースにした食事が夏にはベター。

また、香辛料の摂りすぎにも気をつけましょう。香辛料も、体温を上昇させる食材のひとつだからです。

更年期特有のホットフラッシュにはハーブ

更年期の女性にとって、突然大量に発汗するホットフラッシュは悪夢。背中が焼けるように熱く熟睡できないという悩みがあるかたも多いでしょう。

こうした発汗には、ハーブも有効といわれています。ヘイ教授曰く、アダプトゲンであるハーブ類、例えば冬虫夏草や甘草、高麗人参などはこうした症状にも良いんだそうです。

カフェインとアルコールは?

過度の発汗が気になる人は、カフェインやアルコールの摂取も控えめにするほうがよいそうです。

カフェインは、中枢神経に作用を及ぼします。血圧が上昇し、アドレナリンが活性化してよけいに汗をかいてしまうことも。

アルコールも同様で、アルコールによって血管が拡張すると、これまたさらに汗をかいてしまいます。

猛暑で体力が落ちている夏には、水分を豊富に有するブドウやメロン、スイカを食べるのがおすすめ。こうした果物は、消化するときにも胃への負担が少なく、体にかかるストレスが軽減される可能性があります。

食べ物に気を使って、汗をかく季節を爽やかに乗り越えていきましょう!

参考:
Stop al sudore, tutto dipende da cosa mangi
I cibi pro e contro il sudore acido
Diaforesi: cos’è, cause e rimedi naturali

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