ガッツリ間食、とまではいかなくても、片手でちょこちょこと食べるちょっとしたおやつ。あなたは何をセレクトしていますか?
個人的に不思議なのが、「意外とラムネ食べてる人が少ない」こと(あくまで筆者の周りの話なので、あなたの周囲は違うかもしれませんが)。
なぜ不思議なのかというと、ラムネの効果が地味にスゴイからです。多くのラムネの主成分は「ブドウ糖」なんですが、これが疲労回復や集中力アップ、二日酔いにも良いと言われているんですよね。
というわけで今回はその話を書いていこうと思います。
①疲労回復に。
前述のとおり、ラムネ菓子の主成分はブドウ糖。ブドウ糖でないラムネも世の中にはありますが、日本でもっとも有名なラムネ菓子(だと思われる)、森永製菓のラムネはブドウ糖です。
ブドウ糖はいわずもがな体にとって必要な栄養素です。体は血液中の糖などをエネルギーに動きます。疲れがひどくなると血液中の糖はどんどん使われて、血糖値が下がっていきます。血糖値が低下と空腹感や脱力感を感じたり、動けなくなることも。
通常の食事からも糖分は摂取できますが、エネルギーに変換されるまでには時間がかかってしまいます。ブドウ糖を直接摂取することで、素早い疲労回復に役立ってくれるというわけなんです。
②集中力アップも。
ブドウ糖は、脳の効率的なエネルギー源です。不足するとイライラしてしまったり、思考能力、集中力が低下してしまう恐れがあります。
脳のエネルギーが不足しているかどうかというのはなかなか自分ではわかりづらいかもしれませんが、ブドウ糖摂取後の記憶力や文章作成能力、文章の理解力を調べた実験では、ブドウ糖がこれらの能力を高めたという結果が出ています[*2]。
ラムネ菓子をおやつにすることで、午後の勉強や仕事が捗るかもしれませんよ。
③二日酔いにも。
これからやってくる忘年会シーズン。もはやアルコールとお友達状態になる方も多いのではないでしょうか。そして、関わりたくもないのに寄ってくるのが「二日酔い」。
二日酔いには様々な要因が関わっていると言われていますが、ラムネ菓子が役立ちそうなのは低血糖による頭痛や倦怠感といった二日酔いの症状です。
お酒をたくさん飲むことで、血糖値を調整するために肝臓でブドウ糖を作り出す働きが抑えられてしまい、低血糖に陥りがち。この時ブドウ糖を摂取すると、素早い血糖値の回復から二日酔いの症状緩和に繋がる可能性がある、ということなんですね[*3]。
これだけの恩恵を一気に受けられるラムネって、スゴイお菓子だと思いませんか?もちろん効果は個人差どころかその時の体の状態によってまちまちですが、試してみる価値はあるでしょう!
参考:
*1 疲労回復とお砂糖
*2 独立行政法人農畜産業振興機構 砂糖は脳を活性化する
*3 アルコール代謝を和らげる、およびアルコール誘発性疾患のリスクを減少させるための組成物
*4 基礎栄養学 著者:伏木亨・吉田宗弘 光生館
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