今注目の「アクアファバ」をご存知ですか?ベジタリアン、ビーガンの間で今、熱い注目を集めているアクアファバ(Aquafaba)。ラテン語でアクアは水、ファバは豆……というわけで、豆の煮汁のことです。
フランスのミュージシャンが、ひよこ豆の煮汁を泡立てると、卵白や生クリームのように真っ白くメレンゲ状に泡立つことを発見したのが2014年のこと。
以来、菜食主義者や健康上、宗教上の理由から、卵やクリームの代わりにアクアファバを利用する人が世界中に増殖中だそうです。
大豆の煮汁でアイスクリームを作ってみる
世界的にもっとも多く使われていておすすめなのは、味、香りにくせの少ないヒヨコマメの煮汁です。煮るのが大変!という方なら、ヒヨコマメの缶詰の、豆を使った残りの液体でも大丈夫。いったん冷凍しても使えるので、ぜひ一度、泡立ててみてください。
ただ、日本で豆といったら大豆の煮汁ですよね。今回は、大豆の煮汁を使って、ハンドミキサーさえあればすごく簡単で、夏にぴったりなアイスクリームを作ってみましょう。材料は2つだけです。
材料
大豆の煮汁 100cc
ジャム 50cc(お好みで加減してください)
作り方
1.大豆の煮汁を泡立てます。泡立ち具合によりますが、今回使った100ccの煮汁は約5倍の500ccになりました。
2.ジャムを加えてさらに泡立てます。(写真2)
3.タッパーなどの容器に入れて半日ほど凍らせて完成です。
理論上は、どんな豆の煮汁でも泡立てればアクアファバになる、と言われています。泡立てたメレンゲを使ってケーキ、マカロン、ドレッシング、ドーナツ、クッキー、ムースなど、さまざまなメニューが作れます。クリームやアイシングのように、デコレーションの素材にもなります。
ただし、まだ泡立てて利用する歴史の浅いアクアファバ。濃度や豆の種類によって仕上がりは異なり、泡を安定した状態に保つのは難しいメニューも少なくありません。
上で紹介したアイスクリームは、圧力鍋で煮た大豆の煮汁と、梅ジャムを使っています。ジャムの中に含まれるペクチンや砂糖、酸味がうまく作用してかなり成功しやすいメニューだと思います。
食感も色も市販のアイスクリームにそっくりですが、味はさっぱりとシャーベットのような、冷たくおいしい梅アイスに仕上がりました。
豆を煮る機会があったら、ぜひ煮汁を捨てないで、お試しになってみてくださいね!