6月27日、ニューヨークのサウス・ウィリアム・ストリートに、その名も「Don Wagyu」というレストランがオープンします。ウォールストリートからもわずかの距離にあるこのお店、牛肉のサンドイッチの専門店なんだそう。
びっくりするのはお値段で、最も安価なサンドイッチで25ドル、最も高額なメニューはなんと185ドル!2018年6月現在のレートではだいたい2万円くらいです。
25ドルのメニューに使用される牛肉は、「和州牛」と呼ばれる米国産の和牛。そして、185ドルのサンドイッチに使用されるのは、A5クラスの尾崎牛です。
毎月輸入される尾崎牛A5クラスは5頭だけ
物価が高いことでは有名なニューヨークといえども、150グラム弱の牛肉がサンドされたサンドイッチの価格としては破格といってよいでしょう。
パン粉をつけて揚げられたこの牛肉、味はもちろんお墨付きですが、アメリカ人の胃袋を果たして量的に満足させられるのかも話題になっているようです。
この尾崎牛のA5クラス、36ヶ月齢のものが宮崎の牧場から、アメリカに毎月5頭のみが輸入されています。世界中でこの尾崎牛を食べることができる都市は、ニューヨーク以外にはドバイだけなのか。
一流の味をファーストフードで
「Don Wagyu」のシェフ、サミュエル・クロンツは「超一流の味は、3時間を要するコース料理でしか味わえないなんておかしい、と思ったのがこの店の開店につながりました」と語っています。というわけで、彼の店ではこの超高価なサンドイッチのテイクアウトも可能。
サイドメニューであるフライドポテトには青のりがまぶしてあり、日本製のビールとウィスキーも揃うというサービスぶり。
ニューヨークでは和牛を提供するステーキハウスは近年の和食ブームで急増していますが、財布のひもを緩める必要がないウォールストリートのエリートを狙った超高価なファーストフードもブームがやってきそうです。
参考:
A Wall Street il ristorante che vende solo panini con wagyu beef (a 185 dollari)
Would You Pay $185 For a Sandwich With 5 Ounces of Beef?