人それぞれが持っている「好きな味」。これらは性格とも関連すると言われています。
以前、味博士の研究所でも「味覚と性格は関連する!?好きな味と性格の傾向〜基本5味編〜」という記事をご紹介しましたが、味覚と性格に関する新たな報告が飛び込んできました。
心理学者のジェン・ナッシュ博士が、デイリーメール紙に味覚と人格に関する新たな研究を発表したんです。
「好きな味」は子どもの頃の「良い思い出」に基づく
「甘い」「しょっぱい」「酸っぱい」「苦い」といった味覚を1回の食事でまんべんなく味わうと、人間は非常な満足感を感じると言われます。とはいえ、大抵はひとりひとり「好きな味覚」がありますよね。この「特に好みの味」がなんであるかで、性格がわかるそうです。
ナッシュ博士によれば、私たちの食べ物の嗜好は幼年時代の経験によって形成されます。
例えば、幼児期の幸せな思い出と関連する食べ物の味は、大人になっても「好物」として残ります。
子どもの頃に大泣きをした後、お母さんが「甘いお菓子」を与えて慰めてくれたか、「温かいスープ」で癒してくれたか。このときに食べていたものの味が好きな味になりやすく、その味を味わうことで明るい気持ちになれるんですね。
そして、その人が好きな味、求める味によって人格も推測できる……というのがナッシュ博士が出した結論なのです。
ナッシュ博士による5つの味覚と性格の傾向
それでは具体的に、それぞれの味覚と性格についてナッシュ博士が発表した内容をみていきましょう。
まず、甘いものが好きな人は世話焼き。赤の他人であっても、人の世話を焼き相手が幸福であるかを気遣う傾向にあるそうです。
辛いものが好きな人は、リスクを冒しても前に進もうという強い性格の人が多いそうです。
塩味のものを好む人は、競争力があり辛抱強いのが特徴。
酸っぱいものが好きな人は、毒舌家で常に野心的な目標をもっているのだとか。
苦味が大好きという人は、自由で開放的な性格の人が多いのだそうです。
しかし、この結果はあくまで概略。人間の味の好みはそのほかに、食材の買い物をする人や料理をする人の嗜好の影響を受けずにはいられないからです。
研究者たちは、味覚とか好物の嗜好は個性の分析においてある程度は基本的な役割を果たしていると言える、と語るにとどまっています。
参考:
Dimmi che tipi di sapori ti piacciono e ti dirò chi sei
What do your taste buds say about you? Candy lovers are caring while gin and tonic drinkers are manipulative, research shows
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