醤油は和食における重要な調味料です。メイラード反応による香ばしい香りや風味とどんな料理にも入れられる汎用性を併せ持った万能調味料ですが、それゆえに使い過ぎてしまうこともありますよね。
例えば冷奴を食べるとき、醤油をついうっかりたくさんかけ、ほぼ醤油のような状態で食べてしまう……ちょっと辛くても食べられるのが醤油の恐ろしいところです。しかし、減塩という観点から見ると、これは由々しき事態でしょう。
そこで今回は、醤油容器ごとの塩分摂取量の違いを調べた実験[*]のご紹介です。
減塩にふさわしい醤油容器とは
対象者は健康な20歳以上の学生48人。実験に用いられた醤油容器はA. 通常傾け型、B. 滴下型、C. スプレー型、D. 小袋型の4種類。容器の順序はランダムで、1日1種類を同じ時間に評価する形となりました。
その結果、かけた量・摂取量ともに以下の順で多くなったそうです。
1. 小袋型
2. 通常傾け型
3. 滴下型
4. スプレー型
小袋型と通常傾け型はほぼ同量でもっとも多い結果。確かに、小袋型の醤油は調節などせず袋の中身をそのまま全部使いがち。通常傾け型も簡単に出てくる分、勢いで出してしまいますよね。
通常傾け型はおそらく使っている人がたくさんいると思いますが、減塩を意識するならば容器を変えた方が良さそうです。
また、同実験での「卓上で使いたい醤油容器」調査においてもっとも評価が高かったのが滴下型。1回の量が少ないため調節しやすく、摂り過ぎを防げる点が高評価を得ています。
反面、スプレー型は「思うようにかけられない」という評価があり、実際にテーブルにこぼしてしまった人もいたよう。
「摂取量を減らす」という点においてはもっともスプレー型が有能。ただし、卓上容器において使いやすさはかなり重要です。
もちろん慣れれば問題ないですが、それまでに誤ってこぼしてしまい、拭き取るといった作業が発生するとなるとかなり面倒。挫折してもとの通常傾け型に戻ってしまう恐れもあります。
「摂取量」「使いやすさ」のどちらも重視したい場合は滴下型の容器が良いかもしれませんね。
参考:
* 卓上しょうゆの容器形状の違いによるしょうゆ摂取量の比較
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