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痩せやすくなる?朝食の有無と適切な量とは

痩せやすくなる?朝食の有無と適切な量とは

以前、「夜型は本当に太りやすいの?食事の時間におけるエネルギー消費量の違い」という記事にて、朝型と夜型の生活型の違いによって1年で約4300kcalの差が生じ、体脂肪に換算すると1年で約0.6kgになるという結果をご紹介しました。

端的にいってしまえば夜型より朝型の生活習慣のほうが良いよ!というお話。ですが、普段から朝食を食べていない人はとくに朝早くにご飯を食べる必要性を感じていないのではないでしょうか。実際、筆者がそうです。

というわけで、今回は朝食、昼食、夕食におけるエネルギー消費量と、その量に関する研究のご紹介です。

各食のエネルギー消費量と適切な食事量とは

実験の被験者は、健康な若年女性7名(21.9±1.6歳)。被験者の身体組成から1日の総エネルギー摂取量は1,800kcalと設定されました。実験食は600kcalを基準として、「ふつう(600kcal)」、「少なめ(400kcal)」、「多め(800kcal)」の3段階。全て同じメニューで、タンパク質、脂肪、糖質のエネルギー比率も統一されています。

朝食は「少なめ」「ふつう」「多め」の3種類のうち、いずれか1つが摂取され、また1日の食事の層エネルギーは1,800kcalになるよう、昼食はいずれも「ふつう(600kcal)」、夕食の摂取量が調整されました。

摂食時刻は朝食を基準として5時間毎に昼食、夕食となっています。

当該研究では食前のエネルギー消費量と食後のエネルギー消費量が比較され、その差がDIT(食事の消化、吸収に要する熱産生および食事開始直後に自律神経系を介して増大するエネルギー消費量)とされています。

結果、朝の時間帯はエネルギー消費量が少ないものの、朝食を摂取することによってDITが上昇することがわかりました。朝食を食べないよりも食べる方がエネルギー消費量が多くなるということ。こちらは前回の記事でご紹介した結果と同様ですね。

また、摂食による満腹度の増加量に関しては、朝食が一番高く、次いで昼食、最後に夕食という結果。朝食を食べることによって満腹度が高くなり、食べ過ぎを抑えられる可能性があるようです。

参考資料より引用

食事の量に関しては、摂取量「少なめ」の場合、「ふつう」と「多め」に比べて有意にDITが低く、満腹度も低いという結果に。ただし、「ふつう」と「多め」はDIT、満腹度ともに同じくらい。つまり、朝食の量は少ないよりも多い方がいいが、たくさん食べたからといってエネルギー消費量が増えたり、満腹度が上昇するわけではないということです。

参考資料より引用

以上の結果から、朝食を食べることによってエネルギー消費量が増加するのはもちろん、満腹度も高くなることがわかりました。ただし、「ふつう」と「多め」のDITや満腹度が変わらないことから、量を無理して食べる必要はなさそう。適度な量を食べることによって痩せやすくなる効果が期待できそうです。

忙しかったり、夜型の生活が続いていると、ついつい欠食しがちになってしまう朝食。しかし、ダイエットに対する意識があるのならば、食べるようにした方が結果的に痩せるのが楽になるかもしれません!

参考:朝食の摂食量によるエネルギー消費への影響

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