お盆が近づいてきましたね。お盆の食べ物といえば、何をイメージしますか?筆者の場合はお供え物になってしまいますが、キュウリとナスです。
キュウリとナス……この2つ、組み合わせに妙を感じずにいられません。イメージとしては、どちらも“栄養がない”などのレッテルを貼られがちな野菜だからです。
キュウリは「世界一栄養がない野菜」としてギネス認定されましたし、ナスは夏野菜のなかでも栄養面において他よりランクが低い目で見られている野菜(のイメージ)です。
というわけで今回はキュウリとナスの名誉を挽回するため、両者の良いところをそれぞれ3つ挙げてみることにしました。冒頭で出しておいてなんですが、お盆は関係ありません。すみません。
キュウリの良いところ
1. 食欲増進効果が期待できる
暑いと食欲が落ちてしまいますが、食欲の減退は夏バテにも繋がります。キュウリには「ククルビタシン」と呼ばれる食欲増進成分が含まれており、夏場の強い味方になります。
2. 脂肪を分解してくれるかも
冷房の効いた部屋でだらだらと休みを過ごしてしまうと、つい食べ過ぎてしまうこともあると思います。そんなときは生のキュウリに含まれる「ホスホリパーゼ」。これは脂肪を分解してくれる酵素で、分解力が高いと言われているんです。
3. むくみも解消してくれるかも
夏は水分を多く摂るため、逆にむくんでしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。キュウリには「イソクエルシトリン」と呼ばれる物質が含まれており、老廃物を体の外に出してくれます。
ナスの良いところ
1. 低カロリーでダイエット向き
露出が多くなる夏場ですから、体型も気になりますよね。とはいっても食べないことには夏バテにも繋がります。そんなときにナス。100g中わずか22kcalのナスはたくさん食べても気になりません。
2. 生活習慣病も予防してくれるかも
ナスの皮には「ナスニン」という成分が含まれています。ナスニンは高コレステロール飼料を与えたラットでの実験において、供給することで総コレステロールが減少、HDLコレステロール濃度が増加し、動脈硬化指数が低下するという結果が出ています。
3. ついでに視力も改善するかも
ナスに含まれる「アントシアニン」は目の網膜にあるロドプシンの再合成を促進することで眼精疲労の回復や視力改善に役立つという報告が多くされている成分。ナスのアントシアニンの含有量は、新鮮な長ナスの皮では100gあたり50〜100mgと、一般的なベリーと比べても高水準なんです。
筆者個人としてはここにほぼカットで済み皮を剥く必要のない調理のしやすさや、どんな料理に加えてもだいたい馴染んでくれる汎用性の高さも挿入したいところ。
「栄養」と言い出したら他の野菜に負けがちかもしれませんが、そんなキュウリとナスにも誇れるところはあります。ぜひ便利に使ってあげてくださいね。