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あめを好きなのは子どもだけ?好きな食べ物は世代ごとにこう変わる

子どもの頃、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったら、自分の好むお菓子がぜんぜんなかった……そんな経験はありませんか?

好きな味覚は世代によって変わります。子どものうちは洋菓子が大好きでも、年を取ると和菓子へと好みがシフトしたりしますよね。

今回は栃木県在住の5〜9歳の子ども43名、19〜21歳の大学生42名、60〜85歳の高齢者42名を対象として行われた実験結果から、世代ごとの好きな食べ物についてまとめました。

世代ごとに変わる好きな食べ物

嗜好食品の調査は甘味・酸味・塩味・苦味を対象として行われました。選出された食品は、甘味食品5種(まんじゅう・あめ・アイス・チョコレート・ショートケーキ)、酸味食品5種(みかん・梅干し・ヨーグルト・レモン・グレープフルーツ)、塩味食品5種(ポテトチップス・塩こんぶ・たらこ・塩鮭・味噌汁)、苦味食品4種(緑茶・ピーマン・コーヒー・パセリ)。ただし子どもはようかん、塩辛、漬物、はっさく、セロリについて口にする機会が少ないため省かれています。

このそれぞれの食品について、とても好き〜とても嫌いの5段階の評価が設定されました。

結果、バラつきはあるものの年代別の嗜好食品について以下の傾向が示されています。

子ども

・甘味食品:アイスクリームをもっとも好み、まんじゅうを好まない
・塩味食品:ポテトチップスをもっとも好み、たらこや塩鮭を好まない
・酸味食品:みかん、ヨーグルトをもっとも好み、レモンを好まない
・苦味食品:お茶をもっとも好み、コーヒーを好まない

大学生

・甘味食品:アイスクリーム、チョコレートをもっとも好み、あめを好まない
・塩味食品:味噌汁をもっとも好み、塩こんぶを好まない
・酸味食品:ヨーグルトをもっとも好み、レモンを好まない
・苦味食品:お茶をもっとも好み、パセリを好まない

高齢者

・甘味食品:まんじゅうをもっとも好み、あめを好まない
・塩味食品:味噌汁をもっとも好み、ポテトチップスを好まない
・酸味食品:ヨーグルトをもっとも好み、レモンを好まない
・苦味食品:お茶をもっとも好み、パセリを好まない

甘味食品では和菓子について子どもは好まない反面、高齢者は好む傾向が見て取れます。塩味に関しても、子どもはポテトチップスを好む反面、高齢者は嗜好度が低い結果になっています。また、酸味の食品のなかでヨーグルトの嗜好度が高く、レモンの嗜好度が低い点について全世代で一致。苦味の食品でお茶が好まれるところも一致しています。

子どもは他の世代に比べて有意に甘味を好み、年齢が上がるに従って甘味の嗜好度が下がるそう。また、大学生は塩味・酸味・苦味に関して他の世代よりも嗜好度が高いという結果に。ただし、基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)のなかでは子ども同様、苦味への嗜好度が一番低かったようです。

反面、高齢者の場合は苦味への嗜好度が高く、年代が上がるにつれ苦味を好む傾向が示されています。

甘味・旨味・塩味は体のエネルギーのもととなる味。子どもが好きなことも頷けます。対して苦味・酸味は量を食べることによって慣れ、好きになっていく味です。高齢者の苦味に対する嗜好度が高いのは、食べ続けることによって慣れ、好きになった結果と言えるでしょう。

また、いくら体のエネルギーになるとはいえ、同じ味覚ばかりを味わっていては飽きてしまいます。年齢が上がるにつれ苦味の嗜好度が上がるのは、エネルギーの必要量だけでなく、味覚的に違う味をもっと楽しみたいという気持ちの表れなのかもしれません。

参考:世代間における味覚感度の比較

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味博士の研究所 編集部
味覚センサーレオを中心として、味覚や食の科学に関するニュースを配信しています。
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