似ている2つの麺、そうめんとひやむぎ
七夕の行事食でもあり、夏には欠かせない食べ物であるそうめん。ところで、そうめんを買いに行くとだいたい近くにおいてあるのがひやむぎです。
見た目にあまり違いがないため、パッケージに大きく明記していなければ誤って買ってしまいそうなこの2つ。誤って買っても大して問題はないでしょうが、いったい何が違うのでしょうか?
そうめんとひやむぎは麺の太さが違う
そうめんとひやむぎはどちらも小麦粉を原料に、食塩や水などを加えて作られます。
もともとそうめんは練った生地に油を塗って天日干しにしたもの、ひやむぎはうどんを細く切ったものという製法の違いがありました。しかし現在は機械による製造が主のため、どちらも同じ作り方となることが多いよう。
ではこの2つの違いはというと、麺の太さです。
日本農林規格(JAS)の規定によると、機械で製麺する場合に長径が1.3mm以下ならそうめん、1.3mm以上1.7mm未満ならひやむぎ。さらに、1.7mm以上になるとそれはうどんに分類されます。
ちなみに手延べの場合はそうめん、ひやむぎどちらも直径1.7mm未満と、同じ基準になっています。
ひやむぎのほうがちょっと甘い?
味覚センサーレオで分析した結果、そうめんとひやむぎ、さらにうどんは微妙に味の違いがあることがわかっています。レオは人間が感じる食べ物の味、基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)を数値化してくれる味覚センサー。
その分析結果がこちらです。
全体的に味が似ていますね。強いていうならばそうめん→ひやむぎ→うどんの順で各味が強くなる傾向にありそうですが、明確な差ではありません。
違いが見られたのは「甘味」。
甘味はうどんが一番強く、次いでひやむぎ。一番低いのがそうめんとなっています。ただし、うどんとそうめんを取っても60%程度の人がわかる差。そうめんとひやむぎで比べると微妙な違いなので、これは製品によっても異なるでしょう。
選ぶときに基準にするならば、やはり麺の太さになるのではないでしょうか。細い方がつゆが絡みそうですし、比較的太い方が食感は楽しめます。微妙な違いではありますが、その違いを探求するために食べ比べてみても楽しいかもしれませんね!
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