もう水に騙されない!ミネラルウォーターを正しく判断する3つのポイント

ミネラルウォーターの正しい知識、持っていますか?

ミネラルウォーターは、水道水より安全でおいしいといった理由で多くの人に親しまれています。しかし、千葉市の小学校と千葉大学が、小学生とその保護者を対象に行った調査によれば、ミネラルウォーターについて正しい知識を持っている人はかなり少ないようです。たとえば、「硬度」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、その正しい意味を知っているのは、422人中たった19人だったそうです。

値段だけ無駄に高いくせに効果がない水に騙されないために!クリスタルガイザーとエビアンに違いがあるのかないのかを知るために!今日はミネラルウォーターの基本的なことについておさらいしてみました。

ミネラルウォーターには4種類ある

あなたは、山のようなデザインのボトルに水が入ってれば、それは全て同じミネラルウォーターだと思っていませんか。実は、同じミネラルウォーターでも4種類に分類できるのです。それぞれ簡単に説明します。

1)ナチュラルウォーター
→水源から採水された水に、沈殿・ろ過・加熱殺菌だけ施したもの。
2)ナチュラルミネラルウォーター
→水源からの水が土壌を通過する時にミネラルや炭酸を含んだ状態になったものを採水し、沈殿・ろ過・加熱殺菌だけ施したもの。
3)ミネラルウォーター
→ナチュラルミネラルウォーターに、さらにミネラルを人工的に加えたり、複数種類のナチュラルミネラルウォーターをブレンドしたもの。
4)ボトルドウォーター
→ナチュラルミネラルウォーターに特殊な処理をしたものや、原水が衛生処理をされた水道水であるもの。

…ま、紛らわしいわい!!ええ、その気持ちはよくわかります。しかし今後水を買うときや、地方のお土産屋で新しい水と出会ったときには、ぜひこれらの分類に注目してみてください!

マイナスイオンは「ミネラル」ではない

ミネラルウォーターに期待することの1つは、その名の通り「ミネラル」が摂取できることではないでしょうか。ところで、あなたはミネラルとは何物であるかを正しく理解しているでしょうか。以下の中から、ミネラルに関連する言葉を選んでみてください。

選びましたか?それでは正解を言いますよ。ピンク色がミネラルに関係のある言葉です!

いかがでしょう。正しく選べた方は素晴らしいです!千葉市の小学校と千葉大学の調査によれば、ミネラルではない「マイナスイオン」や「ゲルマニウム」といった言葉は、ミネラルとして選択される割合が高かったようです。当然、カタカナで化学物質っぽい名前であっても、すべてミネラルなわけではありません。たとえ水素水が戦略を変えて「ハイドロジェニックウォーター」などとカタカナ表記するようになっても、惑わされちゃいけませんよ!

「硬度」の正答率をあげよう

冒頭でも述べたように、水の「硬度」という概念は知っていても、その厳密な意味を知らない人が多いようなので、最後に記しておきましょう。
硬度とは、その水1リットルの中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量です。日本では、

カルシウム量(mg/L)×2.5+マグネシウム量(mg/L)×4.1

として計算され、値が出されています。硬度が0〜178未満が軟水、178〜357未満が中間の水、357以上が硬水に分類されます。

もちろん販売における様々な法律や規制はありますが、水は透明だからこそ何とでも言ったもんがちな世界です。微量のナントカレメディを含んだ水ががんを治すと主張するのも自由です。ミネラルウォーターについての基本的なことを理解して、巷にあふれる市販の水を見る目を養っていきたいですね!

参考文献
ミネラルウォーター類の水質分析と飲用水に対する意識調査

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