白ごまと黒ごまってどう違うの?
質問です。「白ごま派ですか?黒ごま派ですか?」
どちらかと言えば「白!」という答えが多いのでしょうか。スーパーに売っているごまドレッシングも白だし、ごま和えも黒ごまよりも白ごまで和えている方が多いですもんね。
もちろん、白ごまも黒ごまも同じごまでしょうが…どうして2種類あるんでしょうか?今回は白ごまと黒ごまの違いについて解説します。
白ごまと黒ごまは…ほぼ同じです。
ごまは、植物学上は『ごま科ごま属』に属しており、37種類もの野生種と1種の栽培種があります。しかも、この栽培種は約3000品種!
まさかこんなにごまに種類があったとは驚きですよね。
そして実は、白ごま・黒ごまというのは種皮の色の違いによってつけられた呼び名で、品種による分類とは全く関係ありません。
では栄養価の差はどうなのかというと、『基本的な栄養価にほとんど違いなし』。
しかし、種皮の色が違うのですから、さすがに『何もかも全く同じ』ということはありません。いくつかの成分については少し差があります。
白ごまは油分が多い。
まず最初に白ごまですが“白ごまは黒ごまに比べるとほのかな甘みがあり、味も控えめ。色も白いので、料理の邪魔をしない”という特徴があります。ですので、ごま和え、ねりごま、ドレッシングやごまだれなど幅広く使われているということ。
白ごまに含まれる油脂分は白ごま全体の約半分を占めています。
しかし、黒ごまはここまで油脂分は多くありません。黒いごま油が売ってないのは、白ごまの方がごま油を作るのに適しているからなんですね。
黒ごまはポリフェノールが多く香ばしい。
対して黒ごまは、白ごまに対して種皮の割合が多いです。種皮の割合が多いので、白ごまほどの油脂分はないのも納得。黒ごまが白ごまよりも香りが強く、香ばしいのは種皮量の多さのようですね。
さらには皮の色が黒いため、白ごまよりもポリフェノールのアントシアニンという成分がわずかに多いです。
“香りが強く香ばしい”という特徴を考えると、市販のごまクッキーに黒ごまが多く使われていることも納得できますね。
白ごま・黒ごまの使い分け方
基本的な栄養価は同じの白ごま・黒ごま。使い分けるとしたら、やはり料理の色を何色にしたいかによるのではないでしょうか?
さすがにいつも黒ごまばかり使っていると、真っ黒黒な料理ばかり並ぶことになりますもんね。でも、見た目には黒ごまの方が健康的な食事をしているような気がしませんか?しかも油脂分も白ごまよりも少ないし。
それでは、健康を気にする方は黒ごまを。料理を美しく仕上げたい人には白ごまを使ってみてはどうでしょうか?さらには白&黒ごまミックスを作って両方の良さを楽しむのもアリだと思います!
参考:
かどや製油株式会社