ソイラテや豆乳鍋を作ったときに浮いてくるモロモロ…
ダイエットにも美容にもいいといわれる「豆乳」はオシャレ女子に根強い人気。
「スタバでは絶対にソイラテを頼むの♪冬になったら豆乳鍋がおいしいよね♪」
なんてオシャレ女子たちに近づくべく、自宅でソイラテ&豆乳作りにチャレンジしてみました。
「小鍋に豆乳を入れて、豆乳だけだとちょっと濃いから水も少し足して、インスタントコーヒーの粉と砂糖を入れて、沸騰させたらできあがり!」
小鍋が沸騰するのを待っていると・・・「なんじゃこりゃ!!」小鍋の中にはおいしそうなソイラテの姿は一切なく、代わりに白いモロモロが浮いた謎の茶色の液体が…
豆乳鍋も同じく白いモロモロが浮いた謎の鍋が完成…いったいなぜでしょうか?
ソイラテ&豆乳鍋を分離させない3つのコツ
無残にも大失敗したソイラテ&豆乳鍋作り。それもそのはず、実はソイラテや豆乳鍋をモロモロ分離させずに作るためにはポイントが3つあったんです。
ポイント1. 豆乳の加熱温度に注意すべし!
豆乳はじっくり加熱することで、表面に膜が張って湯葉を楽しむことができます。しかし急激に加熱し約63℃より高くなると、豆乳に含まれているたんぱく質の構造が変化してモロモロと分離しやすくなってしまいます。
加熱による豆乳のモロモロを防ぐためにはあらかじめ甘いコーヒー液を作っておいたり、水で鍋の材料を煮ておくことが大切。
その後、常温にした豆乳を加えて優しく温めることで分離しにくくなります。豆乳を入れる際には、鍋がグラグラに煮立ったところに入れないように注意してくださいね。
ポイント2. 酸性のものは豆乳の大敵!
豆乳のたんぱく質は酸性のものと合わせると分離しやすい状態に。なので、ソイラテを作る時にはキリマンジャロやモカといった酸味の強いコーヒーではなく、ブラジルやフレンチローストなどの酸味の少ないコーヒーを使うことが大切です。
スタバのラテはエスプレッソコーヒーを使っているようですので、エスプレッソで作ってみるのもよさそう。
豆乳鍋を作るときにもトマトなど酸味の強い食材は入れない方がいいでしょう。
ポイント3. 意外と盲点?塩分に注意!
ソイラテに塩を入れる人はいないと思いますので、豆乳鍋を作るときのポイントです。
豆乳に一定量以上の塩をいれてしまうと、豆腐を作るときに入れる『にがり』と同じような働きをしてしまい、モロモロに固まってしまいます。
市販の顆粒の和風だしにもかなりの塩分が入っていますので、豆乳鍋を作るときには昆布やかつおでしっかりとお出しをとるようにしましょう。
無調整豆乳より調整豆乳がおすすめ
以上の3つのポイントの他にも豆乳を分離させにくくするためのコツがあります。
それは『調整豆乳を使うこと』。
豆乳には『調整豆乳』と『無調整豆乳』の2種類があります。調整豆乳は『大豆固形分6%以上、大豆たんぱく質3%以上、砂糖や塩や乳化剤・香料を入れて飲みやすいように調整したもの』。それに対して、無調整豆乳は、『大豆固形分8%以上、大豆たんぱく質3.8%以上、原料は基本的に大豆と水のみ』となっています。
調整豆乳は無調整豆乳と違って大豆以外の添加物が入っているので、モロモロに分離しにくくなるようです。ちなみにスタバや豆乳鍋屋さんでも無調整豆乳でなく、調整豆乳を使っているんですよ。
何も考えずにソイラテ&豆乳鍋を作ってしまうと散々な結果になりがちですが、このコツさえ押さえればおいしいソイラテ&豆乳鍋が自宅でも楽しめるはず。
今年の冬は手作りソイラテ&豆乳鍋でオシャレライフを楽しもうではありませんか!
参考:
食育大事典