お米を美味しく食べるには
高温・多湿・乾燥の状態では変質しやすく、精米日からおいしく食べられる期間は夏場では1ヶ月。それ以外の季節は約1ヶ月~2ヶ月が目安だとか。
おいしくお米を食べるためには、涼しく日の当たらないところに保管し(冷蔵庫野菜室)、こまめにお米を買うのがベターです。
ただ、「たくさんお米をもらった・・」「古い米が余っている・・」なんてお悩みがある方は是非、次の裏技をお試しください!
夏みかん・甘夏の果汁で米に粘り、つやがでる?
静岡県立短期大学の江間 章子氏らが、夏みかんの果汁を直接炊き込む方法で古いお米の食味の改善について調査しています。
果汁、食酢を使った調査では、果汁・食酢の使用により香り、粘り、かたさ、そしてつやが改善されたそう。炊飯時に、加水量に対して夏みかんなら40%、甘夏みかんなら60%の果汁に食塩を0.5%加えると味が良いそうです。(加水量は米の重量の1.5倍)
これは試さねば!ということで、甘夏みかんの果汁を用いて、次の条件で炊いてみました。
・ 米150g(水90gの吸収量含む
・ 甘夏果汁135g(夏みかん約2個分)
・ 塩1.1g(加水量の0.5%)
すると驚いたことに、フルーティな酢飯風の夏みかんライスが出来上がったのです!
酢飯は、合わせ酢を作り炊き上がった米にかけながら冷ますのでめんどうですが、これは失敗なく簡単。何よりもみかん色が鮮やか!
夏みかんでも試してみたのですが、色が薄く、酸味が強いため、個人的には甘夏がおすすめです。
またご存知のように、すし飯は塩分が高めです。例えば市販のすし酢を使うと、一合分(米150g)で食塩相当量は約2g。
しかし上記の夏みかんライスは、0.5%塩分(食塩相当量約1g)と、約1g塩分を減らすことができます。
簡単に作れて、減塩もできるのは素晴らしいですね!
この夏、お洒落に夏みかんライスをいかが?
簡単に作れるフルーティな夏みかんライス。
てまりずしにしてみましたが、なかなかいける味!持ち寄りのパーティなどでも喜ばれそうです。
オリーブオイル、こしょう、刻んだ野菜をあわせて夏みかんライスサラダ風にしてもさっぱりいただけました。
皆様もこの夏、さわやかな夏みかんライスに挑戦してみてはいかがでしょうか?
参考文献
柑橘果汁の炊飯への利用 調理科学 Vol.23 (1990) No.2 p.198-205
柑橘果汁の炊飯への利用(第2報)-古米への効果- 調理科学 Vol.24 (1991) No.2 p.89-95