喉が渇く季節に要注意!飲みすぎると中毒になりがちな飲料3つ

改めて注意しておきたい飲み物たち

今年はまだ6月にも関わらず、例年よりも気温の高い日が続いていますね。春から夏にかけてのこの季節には、急に飲み物を飲む頻度が増えてくるのではないでしょうか。もちろん、水分補給は大切なことです。しかし、うっかり飲みすぎると急性の中毒症状を引き起こしてしまう飲み物もあります。

本格的な夏を迎える前に、中毒になりやすい飲み物と、どれぐらいならば飲んでも大丈夫なのかをおさえておきましょう!

1)カフェイン

朝起きた時や仕事の合間にアイスコーヒーでシャキっとやりたくなる気持ちはよくわかります。わかりますよ。ただし!コーヒーを水を飲むかのように飲んでいると危険です。カフェインを摂りすぎると、心拍数が上昇したり吐き気をも催すほか、精神的にも悪い影響が出てきます。

どれくらいなら飲めるのかというと、1度に体重1kgに対して3mgまでが安全ラインのようです。体重60kgの人なら180mgまでOKということですね。通常のレギュラーコーヒー1杯におおよそ60mgのカフェインが含まれているので、一気に3杯飲むと危険ラインになります。コーヒーを何杯も飲む時は、なるべく時間を空けて飲むのが良さそうです。

2. アルコール

夏場に飲むビールやサワーは、1日の疲れを吹っ飛ばしてしまうくらい爽快ですよね。それに、後輩や部下に強引に飲ませるのも爽快?それはダメです。やっちゃダメです。

急性アルコール中毒は一年中気をつけるべき中毒ですが、喉の乾いてる夏場は特に注意が必要です。水分補給の代わりにビールをぐびぐび飲んでいたら、気付いたら意識が朦朧と…そのまま白い世界の中に閉じ込められてしまう…なんてことが、自分や周りに起きないようにしましょう。

お酒に強い・弱いは人によりばらつきが大きいため、一概に飲んで大丈夫な量は定められませんが、平均的には体重が60kgの人であれば、中瓶のビール(500mL)で15本ほど飲むと毒性が出てくると言われているので、お酒が強い人もこれ以上飲まないように気をつけたほうが良さそうです。

3. 水中毒

アルコールもカフェインも中毒が気になるから、水だけを飲むわ!それなら安全でしょ!?

実は世の中、そう簡単ではないようです。水も飲みすぎると中毒になります。これは、水自体に危険性があるのではなく、水をたくさん飲むことで、尿からの水分の排泄が追いつかなくなり、体内のナトリウムの濃度が下がることでけいれんや昏睡状態を引き起こすのです。量としては、腎臓が尿を作るスピードが1時間に960mLなので、これを上回る量の水を摂ると危険になってきます。

水中毒は通常の生活では滅多に起こらないようですが、ウォーターサーバーなどで水を頻繁に飲む方は、1時間にコップ5杯以上飲んでないか注意してみてください!

もちろんこれらの量は体質によっても前後してきます。これからの季節は、中毒にならない範囲で水分を補給をこまめに行い、体の調子を整えていきましょう!

■参考文献
EFSA explains risk assessment Caffeine

公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報

役立ち情報カテゴリの最新記事