熊本県に伝わる乳脂肪ゼロのチーズを使って、乳製品ゼロのグラタンを作ってみた

豆腐のみそ漬けで、グラタンを作る!

熊本県には″和製チーズ″と呼ばれる「豆腐のみそ漬け」があります。味覚センサーレオの検証では、豆腐のみそ漬けの味覚バランスは、チーズよりも、卵+塩の食べ合わせに近いという結果となりました。
(詳しくは、熊本県に伝わる乳脂肪ゼロのチーズって?味覚センサーレオで検証してみた)。

しかし!著者は、あきらめません!

今回は、″チーズ味が楽しめる乳製品ゼロのグラタン″を豆腐のみそ漬けで作ります!
ダイエット中の皆さんや乳製品アレルギーの皆さんなどなど、ぜひお試しください。

チーズみたいな豆腐のみそ漬けをつくるコツ

簡単なようでいて実は奥深い豆腐のみそ漬けづくり。そこで、豆腐のみそ漬けの味をチーズに近づけるべく、気をつけたいポイントを以下にまとめてみました。

◆豆腐の水きり
できあがった時に、「むむっ!味がうすい!」とならないためにも、豆腐の水をしっかりと切ることが大切です。豆腐をキッチンペーパーで包んで重しをのせるなどして、水きりをします。しっかりと水を切ったつもりでも、漬け床に漬けて何日かすると水が出てくるので、キッチンペーパーとサランラップを取り替えると良いでしょう。ちなみに、高級な豆腐よりも安い豆腐を使った方が、味がしみやすく、よりチーズに近い味の豆腐のみそ漬けができあがりやすいという説もあります。

◆漬け床の調味料選びと分量
「むむっ!塩気が強すぎて酒のつまみとしてしか食べられない!」とならないためにも、漬け床の調味料選びと使う量も大切だと思います。

今回は、木綿豆腐300gをしっかりと水切りし、市販の〝減塩の淡色味噌″大さじ2と〝本みりん″小さじ2.5を合わせたものを塗り、キッチンペーパーで包み更にラップで包み、5日間漬け込みました。漬け床に減塩の淡色味噌と本みりんを使うことで、ほどよい旨みと甘みはあるけれど、塩味が強すぎない豆腐のみそ漬けができました。また、塩味を薄くしたいからと言って、使う味噌の量を減らすと、豆腐のみそ漬けの味が弱くなる上、傷みやすくなります。味噌の量は減らさずに、イメージに合うものを使うことがポイントです。完成日に味見をして、味が強い場合はしっかりめに漬け床を拭き、味が弱いと感じたら漬け床を軽く拭き取ることで、ちょうど良い味に仕上げることができます。

◆「やっぱり作るのはメンドクサイ!」という時には・・・
熊本県などの市販品をご活用してみてはいかがでしょうか。

平家の落武者保存食-(有)たけうち
とうふの味噌漬け「山うにとうふ」の五木屋本舗

乳脂肪ゼロのグラタンの作り方

それではいよいよ、グラタンづくりにチャレンジです!

****豆腐のみそ漬けde乳脂肪ゼロのグラタン****

《材料》(2人分)

[ダマの失敗なし!乳脂肪ゼロのホワイトソース]
※豆腐のみそ漬け 150g~
※豆乳 200ml
※塩コショウ

[乳脂肪ゼロのスライスチーズ]
豆腐のみそ漬け 適量(50gくらい)
マヨネーズ 少量~
(必要であれば 塩 少量~)
切り餅 2分の1個

[具材]
鶏胸肉 100~150g
たまねぎ 4分の1個
しめじ 2分の1パック(50g)
にんにく 2分の1かけ

《作り方》

① にんにくは薄切りにする。しめじは石づきをとり、小房に分ける。玉ねぎは薄切りに
する。鶏肉は一口大に切り、塩コショウ少々をふりかける。

② ホワイトソースは、※をハンドブレンダーなどでよく混ぜ、トロトロにするだけ!

③ ①をフライパンでオリーブオイル適量(分量外)でニンニクをほんのり香るまで炒めたら、鶏肉・たまねぎ・しめじの順で、炒める。②を入れて絡め、分離しないうちに火を止める。塩コショウで味を整える。

④ 切り餅を薄くスライスする。豆腐のみそ漬けを清潔なビニール袋に入れ、袋の上から手でよく潰す。チーズ味に近づくよう、マヨネーズ(と塩)を少量から加え、味を整える。さらに、スライスした餅をビニール袋に入れ、よく絡ませる。

⑤ 耐熱容器に④を入れ、その上に④を餅と調味料を一緒にスプーンですくってのせる。

⑥ トースターで8分くらい、焼き色がつくまで焼いて完成!

いざ、実食!

さて、乳脂肪ゼロのグラタンをもってして、著者の夫(食べることが趣味)と対決です!

夜中に食べ始めた夫。
夫「ん?!なにこれ?!豆腐?!」
著者「(くぅ~、バレたか・・。)」
「どう?グラタンぽい感じした?」
夫「グラタンぽい?豆腐っぽい感じはするよ。グラタンぽいってどういうことを指す
の?」
著者「んー、なんてゆうかチーズっぽい感じがするとかさ?」
夫「チーズ?うん、チーズは入っているから、チーズっぽい感じはするよ。」

勝負あり!!!!!

夫よ、チーズは入っていないのよ。上にのっているのは、餅&豆腐のみそ漬けなのよ。ふふふ。

おとうふホワイトソースと旨み具材のコラボレーションで、ヘルシーで胃もたれしないのに、食べごたえのある味に仕上がりました!

天候が安定しない今の季節。暑い日にも涼しい日にも食べやすい乳脂肪ゼロのグラタンを作ってみてはいかがでしょうか。

関連記事:熊本県に伝わる乳脂肪ゼロのチーズって?味覚センサーレオで検証してみた

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