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鶏肉界のセレブ?意外と知らない「地鶏」がおいしい理由

鶏肉界のセレブ?意外と知らない「地鶏」がおいしい理由

地鶏はなぜおいしい?

160208_地鶏

国内の温泉街に旅行すると、さまざまな地域で「地鶏」を使った料理が名物になっています。地鶏料理はちょっとお高いものの、歯ごたえの良さとたっぷりの旨味で、たいへん美味しく感じますよね。

ところで、「地鶏はなぜ美味しいのか?」と考えてみたことはあるでしょうか。多くの方は「地鶏」という字面を見ただけで、美味しそうという先入観が発生しているのではないかと思います。

そこで今日は、地鶏が美味しい理由を列挙してみました!

理由1:地鶏はスイートルームに住んでいるから

160208_ホテルスイート

まず知って頂きたいのが、「地鶏」と呼べる鶏は、法的に定義されているということです。日本農林規格(JAS)には地鶏を名乗るための条件がいくつか記されており、その一つに「1m²当たり10羽以下で飼育しなければならない」という内容があります。通常の鶏肉(ブロイラー)は1m²あたり平均16〜19羽で飼育されることが多いようですので、2倍弱ぐらい住まいのゆとりが違うことになります。

地鶏は、ホテルのスイートルームのごとく一羽一羽に広々とスペースが与えられていることで、伸び伸びと育つことができるのでした。

理由2:徹底的にオーガニック主義だから

160208_有機野菜

鶏肉は通常、2kgぐらいまで成長すると出荷されるのですが、通常のブロイラーは、短期間(生後8〜14週間)で2kgになるようにスパルタに育てられます。この際、病気を防ぐ抗生物質や、筋肉を発達させるためのホルモン剤などが餌の中に混ぜられて与えられます。一方で地鶏は、栄養価の高い餌を与えられながら、20週間ほどかけてゆっくりと同じ体重まで育てられます。

地鶏は、体に良いものをゆっくりと食べ続けて成長しているため、筋肉や脂肪の質が高まり、豊富な旨味と心地よい食感の肉質になるのでした。

結論:例えるなら「ラーメン屋のラーメン」なのだ

141113_ラーメンイメージ

もちろん通常の鶏肉でも十分満足できますが、地鶏は、広々とした空間で、健康によいものを食べ、イノシン酸やアラキドン酸といった美味しさに関わる成分が増えていくことで、より美味しい鶏肉になるのでした。

即席で作られるのは、料理だけではありません。とても大雑把な例えで言うと、食材そのものの中にも、インスタントラーメンとラーメン屋さんのラーメンのごとく、作られ方に時間差があるのです。

あなたも、地鶏を食べる機会がありましたら、丁寧に育てられたオボッチャマな地鶏のことを思いながら、大切に食べてあげてくださいね!


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