口の中でガムが消えた!なぜ?
ガムにはいろいろな種類がありますね。風船を作りやすいガム、つぶつぶの触感を楽しめるガム、眠気覚ましに持って来いの激辛ガムなどなど…それらのガムを、状況に応じて噛み分けているわけです。
しかしながら、これらのガム、いつの間にか口の中で溶けてしまうことがありませんか?ガムを紙に包んでゴミ箱に捨てるまでがガムの楽しみ方。いつの間にかなくなってしまうと、やるせない気持ちなってしまいますよね。
そこで今日は、なぜガムが溶けてしまうことがあるのかを解説します!
食べ合わせが悪いとガムは溶ける
「ガムの種類によって溶けるようにできているのでは?」
「自分の体の異常により口腔内がおかしくなっているのでは?」
「単純に噛んでいる時間が長すぎるのでは?」
どれもこれも仮説としては、可能性がゼロではないように思われます。しかし、実はどれも当てはまりません!
ガムをある程度噛んでいると、味がなくなり弾力のある部分だけが残ります。この部分を「ガムベース」と呼び、植物性樹脂や酢酸ビニル樹脂といった材料でできています(ともに適量を摂取する分には健康に無害です)。
実はこのガムベース、「温度」と「油分」が弱点でこれらと化学反応が起きると溶けてしまうことがあるのです。ガムを噛みながら熱い飲み物を一緒に呑んだり、ガムとチョコレートを一緒に食べたりすると、それらがガムベースと反応することで弾力が次第に失われてゆき、飲み物やチョコと一緒に唾液と共に体の中へ流れていってしまうのです。
ここで思い返してみましょう。そういえば、ガムが溶けてしまった日は、直前にとんかつを食べていたことを。間違ってガムを噛みながら熱々のコーヒーを飲んでしまったことを…。これからガムが溶けることがあった際には、ぜひ「温度」と「油分」のことを思い出してみてください!ちなみにガムが溶けてしまっても、体には無害なのでご安心くださいませ。