爬虫類入りのお酒を発見
世の中には私たちが知らない、体験していない、未知なる食べ物が数多く存在しています。今回ご紹介するのもその一つです!先日、味博士の研究所メンバーの一人が東南アジアを訪問中に、怪しいものを発見しました・・・!
よくよく見てみると、お酒らしきの瓶の中に蛇やサソリが入っているではないですか!!!
この写真はラオスの蒸留所を訪れた時に撮ったものですが、生き物を漬けこんだお酒は街中のお店でも普通に販売されていました。日本では、梅・果実を漬け込んだ梅酒やあんず酒は主流ですが、蛇やサソリが漬け込まれているお酒は日常ではあまり見かけませんよね。いったいどんなお酒なのでしょうか?!
生き物を漬け込んだお酒はお薬代わり?
日本ではメジャーではありませんが、実は世界にはハブ酒、マムシ酒、コブラ酒、サソリ酒、蜘蛛酒、芋虫酒、トカゲ酒、スズメバチ酒など、生き物を漬けたお酒は意外と色々な種類があるのです!毒を持つ蛇やサソリを漬け込んだお酒は大丈夫なのかと思う方も多いと思いますが、古くから飲まれていて、人間が飲んでも安全だとされています。これらの生き物は滋養強壮に効くとされ、薬効成分をお酒に漬けて抽出し、薬用として用いられるようになったようです。生き物が発酵してお酒になっているわけではないのでご安心を。
薬酒の効能と気になるお味は?
これらのお酒は古くから漢方・薬用に効果的とされ親しまれてきました。疲労回復、鎮痛効果、傷等の治癒力向上に効くとされています。マムシ酒は男性の精力回復にも効果があるようです。味はなかなかキツく、臭いも強烈だそうです。飲料用というよりは、薬用に少量ずつ飲むのが適しています。
生物を漬けた珍酒は日本ではあまり見かけることはありませんが、国内でも入手可能です。旅行先で見かけたら、トライしてみるのも良いかもしれません!