■野菜が苦手なのは本能的なもの
苦手な食べ物は、どんな大人でも1つや2つはあるものです。中でも、野菜が苦手という方は多いのではないでしょうか。多くの野菜には「苦味」が含まれますが、本来ヒトは苦味を”警戒すべき味”としてインプットされています。食経験を重ねるうちにそうした警戒は解かれていきますが、人によってはいつまでも好きになれないこともあります。
そんな野菜が苦手なあなたのために!今日は、苦手な野菜の味を消す”パートナー”となる食べ物を紹介します♪
■1.トマトのパートナー:パイナップル
トマトは甘味や旨味を特徴としますが、味覚の強さが全体的に近いです。際立った味覚がないために、食感や独特の香りが目立って気になってしまう方が多いのです。このため、味覚に特徴をつけることで食感や香りをカバーできる可能性があります。
そこで役立つパートナーが、パイナップル!
パイナップルとトマトを一緒に食べると、甘味と酸味が突出するため、甘酸っぱい特徴的な味わいに変化します。これにより、苦手な食感が目立たなくなる可能性があるのです。
■2.ピーマンのパートナー:クリームチーズ
ピーマンは野菜の中でも苦味が強い方で、多くの人が苦手とするのはそのためです。ピーマンを克服するためには、苦味の目立たない味覚に変化させる必要があります。
そんなピーマンにぴったりのパートナーは、クリームチーズです!
ピーマンの苦味物質の量は変わっていないにも関わらず、クリームチーズの酸味と旨味によって見事に苦味が減ったように感じられますよ。
■3.ゴーヤのパートナー:きな粉
ゴーヤはピーマン以上に苦味が強烈です。ゴーヤの苦味に打ち勝つには、クリームチーズではちょっと力不足です。
強力なゴーヤに対抗できるパートナーは、ずばり、きな粉!
きな粉は味覚としては甘味がそこまで強いわけではありませんが、きな粉に含まれる「ホスファチジン酸」と呼ばれる物質が苦味を抑える効果を持っているため、苦味が弱まります。
このように、苦手な味を消してくれるパートナーとなる食べ物を見つけることで、苦手なものを克服できる可能性があります。これらの野菜が苦手な方は、ぜひトライしてみてくださいね!「この食材のパートナーも知りたい!」というものがある方は、お気軽にTwitterよりご連絡ください♪
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