【味博士の味覚コラム】もっと日本食を食べよう!

日本では、日本食以外にも、中華、イタリアン、フレンチ、インド料理、はたまたアフリカン料理など、世界各国の料理を食べることが出来ます。

皆さんは普段、何食を中心に食べていますか。

食は多様といえど、やはり日本食が多いのでしょうか。

本能の赴くままに毎日食べてしまい、海外に行けば3日で恋しくなる、日本食。

そんな日本食は、栄養バランスの面で見ても諸外国の料理よりはるかに優れているのです。

 


 

これは、国民がエネルギー源としている栄養素比率の表で、厚生労働省が発表しているデータを元に算出したものです。

(資料:厚生労働省「国民栄養調査」他)

エネルギー源となる栄養素は、脂質タンパク質炭水化物の3種類。

この3種類の摂取の割合をアメリカやイタリアと比べてみますと、アメリカやイタリアでは脂質を多く摂取していることが分かります。

この差は、メインとする料理の違いに起因します。

脂質はタンパク質や炭水化物の二倍のエネルギーを持っていますので、

脂質の多いアメリカやイタリアの料理だと、動物性タンパク質の利用が高いため、どうしても摂取エネルギーが多くなってしまうのです。

それに比べて、日本料理には、大豆やコメなどの植物性タンパク質や、動物性タンパク質でも肉より脂質の少ない魚が多様されるため、エネルギーの摂り過ぎはおこりにくいのです。

 


 

このように、日本食は栄養バランスが良いのですが、近年の日本における比率を見てみますと、炭水化物が少々減り、脂質のバランスが多くなってきています。

 

:1985年、:2013年)

これは、冒頭で述べたように、脂質の高い海外の料理が多く食べられるようになったことが原因だと考えられます。

様々な料理を食べられるのは良いことですが、よりバランス良く、健康に良いものを食べようと思ったら、灯台下暗し、日本食を食べるのが一番の近道なのかもしれません。


<<先週のクイズの回答>>

さて、今日は先週のクイズの答えを発表します。
【味覚センサー】アボカドスイーツXを暴こう!
アボガドと相性が90%のあるものとは何か、、、、

正解は、、、

どんっ!!

ヨーグルトでした!
ヨーグルトが加わることで、酸味と旨味が加わる一方で苦味が減るんですね。

さて皆様いかがでしたか?また次回を楽しみにしてて下さいね。


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