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【味博士の味覚コラム】インド人はなぜ辛いもの好き?

【味博士の味覚コラム】インド人はなぜ辛いもの好き?

カレーとナン

以前、アメリカ人の味覚について解説しましたが、今回はインド人の味覚について説明しましょう。

インドの料理は、なんといってもカレーです。以前、カレーの2日目はなぜおいしいのか解説しましたが、インドのカレーは日本のカレーライスとは異なります。

インド料理では、さまざまな香辛料(スパイス)を多用することが、大きな特徴です。辛いもの好きなのは、子供の頃からさまざまな種類の香辛料に慣れ親しんできたからです。インドでも小さい子供の頃は、辛すぎて食べられませんが、10歳頃には慣れてきて、日本人には信じられないほど辛いものを食べられるようになります。和食ではあまり辛いものに慣れる機会がないので、インド人に比べると辛いものはどうしても苦手になるのです。

そのインドの中でも、地域や民族、階層などで料理・味覚は大きく異なります。細かく言うとキリがないので、ここでは北と南に分けて説明します。

北インド料理はナンなどのパンを主食とし、油や乳製品を使う点が大きな特徴です。南インド料理は、コメが主食で、魚介類・豆・野菜などを使います。南インドの方が油を使わずあっさりしていますが、コメは日本のコメとは大きく異なり、粘り気が少なく調理されます。

日本人の味覚に関する詳細は拙著をご覧ください。

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