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7千年前に生産されたチーズの痕跡が発見される!

7千年前に生産されたチーズの痕跡が発見される!

チーズ

現代のクロアチアはダルマチア地方で、ヨーロッパ最古のチーズの痕跡が発見されました。遺跡から出土した陶器にこびりついていた物体が、チーズであると認められたのです。それはなんと…7000年前のチーズ!

新石器時代に、人々が北に向かう時期と重なっているため、チーズは保存食材としてその移動に重要な役割を果たしたのではと注目されています。

人間の食生活に大きな影響を与えた乳製品

ダルマチア地方で発見された7000年前のチーズについて、ペンシルバニア州立大学のサラ・マクルア教授率いる研究チームが、科学雑誌『プロスワン』に詳しく発表しました。

乳製品の発明と普及は、当時の人々の食生活に大きな影響を及ぼしたとマクルア教授は語ります。チーズをはじめとする乳製品の普及が、乳幼児の死亡率の低下や北に向けて居住地を拡大していく一助となったことは間違いないでしょう。

乳製品は、カロリーや栄養価の高さという点において、当時の人々にエネルギーを補給する食材となり、また保存が可能な乳製品の確保は餓死の可能性を低下させたともいわれています。

9000年前に普及した農業の文化と時期を同じくして、酪農の文化もヨーロッパに拡大していったと推測されます。

乳製品と人類

クロアチアの遺跡で発見された皿や容器から、8000年から6800年前の人々が肉や魚、牛乳を日常的に摂取したことが判明したそうですが、その脂肪分を分析すると彼らがチーズを食していたことはほぼ間違いないのだとか。

また、当時の人々は牛乳とチーズをそれぞれ別の容器に入れたり保管したりしたことも分かっています。とくに、チーズの痕跡が見つかった「リュトン」という入れ物は、従来は飲み物を飲む食器として考えられていたため、食器に関しても新たな脚光を浴びているようです。

研究者によると、農業文化が普及した地域の人々の遺伝子には乳糖不耐性の存在が確認されています。そのため、乳糖が減る発酵乳製品の痕跡が見つかったという事実は、食文化の歴史の中では大きな発見といわれています。

脂肪、タンパク質、乳製品に由来するエネルギー源は、人類が生き残るための大きな味方となったというのが研究者たちの一致した意見のようです。

参考:
Fatty acid specific δ13C values reveal earliest Mediterranean cheese production 7,200 years ago
Scoperte le più antiche tracce di formaggio nel bacino del Mediterraneo

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