砂糖は白か茶色か、健康に良いのはどっち?

砂糖をスーパーマーケットに買いに行って、はたと考えたことはありませんか?白の砂糖と茶色の砂糖、いったいどちらが健康的で、その違いはなんなのでしょう。

砂糖にもさまざまな種類があります。白砂糖、黒砂糖、ブラウンシュガー、甜菜糖、オリゴ糖などなど。

なんとなく茶色の砂糖のほうが体に良さそうに見えます。それにも理由があるのでしょうか

いずれにしても原料はサトウキビ

健全な食に興味がある人ならば手にする茶色い砂糖ですが、実は科学的に分析するとあらゆる砂糖はカロリーの量はほとんど変わりません。たとえ甜菜糖であろうとも、サトウキビが多かれ少なかれ原料となっていることも同じです。

精製法も基本的には同じ。唯一の相違は使用する「糖蜜」の割合が1%から5%のあいだで変化することです。この糖蜜の中に、カリウム、鉄分、マグネシウム、ビタミンなどが含まれているんです。色によって異なる砂糖の風味の違いは、この糖蜜の配合量の相違が生み出します。

そして、科学的に見れば白砂糖がほかの砂糖よりも健康に害を及ぼすという証拠は、今のところありません。

毎日摂取する砂糖の量は、いくら甘い物が好きな人でも限られています。その限られた砂糖の中に含まれる非常にわずかな量のミネラル分は、白砂糖と色のついた砂糖では健康に影響を与えるほどの差を生み出さないでしょう。

突き詰めれば「どちらのほうが好きか」。また、用途にもよります。糖蜜はより水分に溶けやすい性質がありますから、お菓子やケーキを家で作るときには便利かもしれません。

白い砂糖が体に悪い、という噂はどこから?

しかし「白い砂糖=体に悪い」という説もありますよね。これは、いったいどこから生まれたのでしょうか。

一節によると、小麦粉に原因があるといわれています。「全粒粉」のメリットが、色のついた砂糖への信用へと間違って誘導されたというわけですね。実際、胚芽部分も含む全粒粉は、精製された小麦粉よりも健康に有益といわれています。

また、こんな説もあります。1972年、イギリスの生理学者ジョン・ユドキンは『純白、この恐ろしきもの―砂糖の問題点』という書籍を著しています。すでに過去の作品となっているこの書物のタイトルはインパクトが強く、その観念がそのまま現代まで残ってしまったというわけです。

他にも諸説ありますが、どちらにせよ砂糖は砂糖。色によって健康への良し悪しはありませんよ!

参照元
Bianco o bruno? La sfida dello zucchero
Lo zucchero bianco fa male più dello zucchero grezzo?

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