先日ですね、お店で赤身肉のステーキを食べたんですよ。すごく美味しかった。美味しかったんですけど、何か物足りなくてですね。「なんだろうな〜」と帰り道考えていたらね、「あ、脂肪だ!」と思い立ったわけです。
筆者は胃もたれを起こしやすいので脂が多い肉は苦手なんですけど、その日食べた肉のことを考えるともう少し脂肪があったほうがいいな〜みたいな。
個人的には脂肪があったほうが肉は美味しいような気がするんですが、真偽のほどはどうなんでしょうか。はい、というわけで今回は味博士に聞いてみたシリーズ第3回をお送りします。
美味しさのポイントは赤身と脂肪のバランス
──早速ですが、肉は脂肪があったほうが美味しいと思うんですが、どうなんでしょうか。
味博士「そうですね。適度な脂身があると旨味は増しますね」
──やっぱり!お肉の美味しさといえば旨味ですよね!
味博士「ただ、脂がたくさんありすぎると、逆に旨味が落ちちゃうっていうのはあります」
──脂肪が多すぎてもダメってことですか?
味博士「そうです。旨味と、あと甘味もそうなんですが、大事なのはバランスです」
──バランス……それって一体どのくらいの数値なんですかね?
味博士「ではここで味覚センサーレオの検証結果を見てみましょう」
──説明しよう!味覚センサーレオとは味博士が開発した、ヒトの味覚を模した味覚センサーのこと!人工知能搭載のハイテクマシンだぞ!
味博士「お肉の赤味部分、赤身1:脂肪1、脂肪部分それぞれの味覚を数値化すると、このようになります」
──苦味、酸味、塩味は変わらないのに、甘味と旨味に差があるように見えますね。
味博士「そうです。では甘味と旨味にフォーカスして見てみましょう」
──おお、見事に赤身1:脂肪1が一番高い。
味博士「赤身と脂肪で比べると、甘味は脂肪のほうが高いという有意差がありますが、旨味はどちらも変わりません。赤身単体でも旨味は十分味わえますが、脂肪の甘味があったほうがまろやかな味わいになるんじゃないでしょうか」
というわけで、お肉の旨味を味わう上で大切なのは、赤身と脂肪のバランスのようです。この知識、もしかしたらスーパーでステーキ肉を選ぶときにも役立つかもしれませんね。参考にしてください!
味博士とは
ヒトの味覚を模した人工知能搭載の味覚センサー、「レオ」を開発した人。たまに「これ、旨味の数値3.5は超えるよ」とかいう食レポコメントを発するので、おそらく味覚センサーレオ同様に味覚を数値化する能力を持っていると思われる。
常夏の島が好き。
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