17日はボジョレー・ヌーボー解禁日!
毎年11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーボー解禁日です。ボジョレー・ヌーボーとはフランスにあるブルゴーニュ地方のボジョレー地区のヌーボー、つまり新酒ワインのこと。しかし、世界にはこれだけではなくたくさんの新酒ワインがあるんです。
というわけで、今回はボジョレー・ヌーボーに続く注目すべき新酒ワインをご紹介したいと思います。
白ワインが好きな人に…マコネ地区のヌーボー(新酒)
ボジョレー・ヌーボーとして販売されるのは赤とロゼのみ。「白ワインも楽しみたい!」という方におすすめなのがマコネ地区のヌーボーです。
フランスでは新酒であるヴァン・ド・プリムールが認められているAOC(原産地が法律で保護されているトップカテゴリ。AOCでどこの場所で造られたものなのかがわかる)が約20もあり、フランス全土で新酒がつくられています。解禁日はボジョレー・ヌーボーと同じ11月の第3木曜日。
その中でも特にボジョレー地区の北側に位置するマコネ地区では、マコネ・ヌーボーやマコネ・ヴィラージュ・ヌーボーといった白ワインが解禁されます。これはシャルドネを使った白ワインなので、すっきり爽やかな酸味を楽しむことができます。
他の国の新酒ワインもおすすめ
実は新酒ワインはフランスで造られているだけではありません。新酒のリリースは収穫祭的な役割を担っており、世界中のあちこちで楽しまれています。
まずはフランスと並んでワイン銘醸地であるイタリア。こちらでもヴィーノ・ノヴェッロという新酒が造られています。イタリアでは全20州でワインが生産がされていて、新酒も全ての州から出されます。赤・白・ロゼのワインがあり、解禁日が10月30日とフランスよりも一足早いため、チェックしているワインファンも少なくないそうです。
また、意外なところではオーストリアにあるホイリゲという新酒。これを出す専門店もホイリゲと呼ばれ、ウィーンに多く集中しています。こちらも赤・白・ロゼのワインがありますが、オーストリアは赤ワインよりも白ワインの生産量のほうが多いため、グリューナー・ヴェルトリーナーという白ブドウ品種を主要としたワインがメインなのだそう。
なんと日本でも新酒ワインがあった!
実は日本国内でも新酒ワインが毎年リリースされているんです。近年、日本はワイン生産国として注目されており、新酒の存在も徐々に知名度がアップしつつあります。
日本のワイン銘醸地と言えば山梨、長野、北海道、山形ですが、中でも山梨におけるワイナリー数は群を抜いています。そんな山梨では県ワイン酒造組合が2008年から11月3日は“山梨ヌーボー”の解禁日と定めており“山梨ヌーボーまつり”や一般販売で楽しむことができます。
こちらも赤・白・ロゼのワインがあり、特に甲州、マスカットベーリーA、デラウェアなど日本で多く造られているブドウ品種のワインをよく見かけます。
新酒はその年につくられたブドウのフレッシュさを楽しむものです。お祭り気分になってみんなで楽しく味わうもよし、その年のブドウの出来を静かに味わうもよし。ぜひ、お気に入りの新酒を見つけてみてくださいね。
参考
山梨ヌーボー2016 11/3解禁