宇宙芋(エアー・ポテト)なる食べ物が存在した!
みなさん”宇宙芋”って知っていますか?別名“エアー・ポテト”っていうんですが、すごい名前ですよね。
名前から推測するに「宇宙から隕石のようにやってきたイモ」なのか。はたまた「NASAが宇宙で開発に成功したイモ」なのか。謎は深まるばかりですね。でもきっと“宇宙芋”というくらいなのですから、確実に地球上の食べ物ではないのでしょう。これはしっかりと調べる必要がありそうです!
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とうとう分かりました!宇宙芋の生産地!
「え~?!!」そこには衝撃の事実が・・・
宇宙芋は宇宙からきたイモではないだと?!
宇宙芋の生産地、それはなんと・・・東南アジア!!特にフィリピンでよく作られているとのことです。宇宙からきたイモじゃないなんて。そんな馬鹿な…!
しかもこのイモ、なんとムカゴの一種なんです。ムカゴは山芋の葉っぱの付け根に生えるコロコロとした山菜で、イモのような食感を持っています。近国フィリピンで摂れるというだけでも衝撃なのに、ムカゴの1種だなんてますます親近感を感じるイモじゃないですか。
注目すべきはその大きさにありました。ムカゴはパチンコ玉からビー玉くらいの大きさですが、宇宙芋はテニスボールくらいの大きさのものから、赤ちゃんのアタマくらいの大きさになるものもあるのだとか。うーん。大きさだけは(通常のムカゴに比べて)宇宙級というわけですね。
宇宙芋の特長は?
宇宙からやってきたイモじゃないならば、なぜ宇宙芋って名前なの?という疑問が残るかと思います。その謎を解く鍵は、宇宙芋ができる様子やその独特の見た目にあるようです。
ジャガイモやサツマイモ、里芋などの芋類はだいたいが地面の中でできるのですが、この宇宙芋、「空中にぶら下がってできる」んです。その様子から“エアー・ポテト”という名前がついたみたいですね。
しかもその見た目は、皮の色も黒っぽくゴツゴツとしており、まるで隕石のよう。空中にぶら下がってできる様子と、その隕石のような見た目が”宇宙芋”という名前の由来なんですね。
宇宙芋って食べれるの?
さてさて、そんなちょっと変わったイモである宇宙芋。ここで 1つ疑問がでてきますよね。「宇宙芋は食べれるのだろうか?」
宇宙芋はムカゴの1種ということもあり、もちろん食べることができます。
ヤマイモの仲間なので、宇宙芋もすりおろすとネバネバになります。すりおろしてとろろご飯にしたり、お好み焼きに混ぜたりして食べるのがおすすめです。ただ、宇宙芋はすりおろしてすぐは真っ白なのですが、すぐに黄土色に変色してしまうのでそのまま食べるのは少し勇気が必要かもしれません。
見た目に抵抗がある場合も大丈夫。天ぷらや素揚げ、磯部揚げにしてもいいですし、煮物やけんちん汁、炊き込みご飯でもおいしくいただけるとのことです。これならそんなにグロテスクな色にはならないと思うので安心していただけそうですね。
宇宙芋の原産国は東南アジアでしたが、最近では日本でも簡単に作ることができるよう。空中にブラブラとぶら下がっている宇宙芋…そんなイモがベランダで栽培されていたらきっと注目の的ですね。
味も日本人には馴染みのある味であることが分かりましたし、見つけてみたら話のネタに食べてみてはいかがでしょうか。
参考文献
旬の食材百科