産地によって味が異なるゴーヤ
スーパーで売られているゴーヤ。よーく見ると形が違ったり、産地が分かれていますよね。この産地、ゴーヤを選ぶ上では結構重要。実はゴーヤの特徴である「苦味」は産地によって異なるのです。今回はベランダゴーヤ研究所様との共同企画として、ゴーヤの産地に着目してみました。
ゴーヤの県別出荷量は?
こちらが平成26年度の県別ゴーヤの出荷量です。
やはり沖縄が圧倒的…!また九州勢も多いです。このあたりはイメージどおりかと思いますが、群馬・茨城といった北関東勢も存在感がありますね。特に首都圏のスーパーですと、物理的に距離が近いこともあり、夏場は群馬や茨城産を多く見かけると思います。
それでは産地ごとのゴーヤを見ていきましょう。
沖縄産ゴーヤは苦さ控えめ
本場沖縄のゴーヤは少し意外かもしれませんが、苦味レベルは控えめな方なんです。特に「あばしゴーヤ」というずんぐりむっくりした品種はとくに苦味が抑えられています。
肉厚もジューシーでサラダにも最適!
九州のゴーヤは苦味が強い
対して九州のゴーヤは苦味が強い傾向にあります。特に細長いものは昔から育てられていた固定種で、これは非常に苦いためゴーヤの苦味を愛する人類にとっては至宝といえるかもしれません。
ただし苦味が苦手な方は購入時、注意してください!
なお、現在では苦味の少ないゴーヤが人気のため、苦味を抑えられた品種も多くあります。九州産ゴーヤが全て苦いというわけではありませんのでご注意ください。
群馬・茨城産ゴーヤも苦さ控えめ
ではお次に北関東勢。群馬・茨城のゴーヤは苦さ控えめです。これは品種のほか栽培法に特徴があるから。
夏の暑い時期に一気にギュイーンと水を吸い上げさせて栽培する方法なのですが、ゴーヤに含まれる水分が多い分、苦味も薄れる…というわけです。特に群馬県館林市は、夏場は沖縄よりも高温になりますから、ゴーヤがよく水を吸って苦味も控えめに。
茨城のとあるゴーヤ農家さんも、1日に3回タイマーで水やりをしているそう!
苦さが1/10のアップルゴーヤ
埼玉県上里町の岡村農園さんが品種改良で作り出した、アップルゴーヤという白いゴーヤがあります。
大きさが人の顔と同じくらいある巨大なゴーヤなのですが、苦味は通常のゴーヤの1/10!これならゴーヤの苦味が苦手な方でも安心して食べられますね。
スーパーではなかなかお目にかかれませんが、ホームセンターに苗として売られている場合も。見つけられた方はぜひ栽培にチャレンジしてみてください(ベランダで育てられます)。
番外編:へびゴーヤ
最後に変わったゴーヤのご紹介。こちらはヘビのようなゴーヤです。アジア地域では一般的のようなのですがたまに産直場でも見かけます。味は…食べた方のお楽しみ。
以上、国内産地ごとのゴーヤ違いをざっくりお伝えしました。苦味の少ないゴーヤに需要が集中するため、苦さを抑えた品種が多く出回ってはいるものの、産地や品種によって苦味がまったく異なるゴーヤ。
みなさんもゴーヤを買うときには産地に注目してみてください♪