チョコレートの味の好みは遺伝的に決まっていた!?

女だからって甘いチョコが好きとは限らない?

チョコレートはいつだって我々の味方です。朝ごはんを食べない人の糖分補給に、仕事中がマンネリしてきた昼下がりの気分転換に。チョコレートは常にかばんの中に常備され、時に溶け出してカバンを茶色に染め上げることはあれど、そんなお茶目な姿すらも愛おしいのがチョコレートです。

しかし、チョコレート好き同士だからといって、必ずしも仲良くなれるとは限りません。なぜなら、チョコレートには「ミルク派」「カカオ70%以上派」というように、断固として好みが分かれるからです。

男「なぜあの子はミルクチョコが嫌いなのだ…女のくせに!」
女「なぜ彼はカカオ70%が食べられないのよ…男のくせに!」

こうしたすれ違いは、本当に「女のくせに」「男のくせに」という言葉で片付けてしまっていいのでしょうか。

性格がチョコレートの好みを決める!?

確かに、チョコレートと性別の好みには関係があります。実際、男性よりも女性の方がチョコレートが好きであることが研究によって示されています。

しかし、実はチョコレートの好みは、性別だけではなく、性格も関係してきます。
ある日本人研究者は、男女の被験者に3種類の性格検査をしました。不安になりやすい性格を調べる検査、ストレスを受けやすいかを調べる検査、そして男性的な性格か女性的な性格かを判別する検査です。これらの傾向の高さと、以下の5種類のチョコレートに対する快適感をアンケートで調べました。

・普通のミルクチョコレート
・甘味を増したミルクチョコレート
・苦味を増したミルクチョコレート
・酸味を増したミルクチョコレート
・木材の香りを付け加えたミルクチョコレート

その結果、女性は全体的に苦みを増したチョコレートや、香りのついたチョコレートを好むことがわかりました。一方で男性は、先のテストで「ストレスを受けやすい」タイプだとわかった人ほどチョコレートを好みやすく、反対に「不安になりやすい」タイプだとわかった人ほどチョコレートを好まないことがわかりました。また、女っぽい男性は香りのついたチョコレートを好み、男っぽい女性は甘味を強めたものと香りのつよいチョコレートを好みました。

このように、同じ性別でも「男っぽいか」「女っぽいか」によってチョコレートの好みが変わることがわかったのです。ストレスの受けやすさや不安になりやすい性格は、ある程度遺伝的に決まることが多いようです。性別ももちろん遺伝子によって決まっていますから、チョコレートの好みは遺伝的にに左右されていると言えるかもしれません。チョコレートの好みが似ている人同士であれば、性格が似ている可能性があり、仲良くなれるのかもしれませんよ!

参考文献
チョコレートの味と香りに対する快適感と性別およびパーソナリティの関係

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