あなたの飯テロは大丈夫?
時にはラーメン、時には肉、そして時にはパンケーキ。美味しいものを食べた時には、ついついSNSに写真をアップして自慢したくなっちゃいますよね。
でも、気づいていましたか。
そんな安易な”飯テロ”が、あなたの印象形成に関わっていたことにーー
食べ物が人の印象を変える
1989年に、アメリカの研究者たちは310人の学生を対象にこんな実験を行いました。
まず、チャンドラン族という架空の部族について、一つのグループにはパターン1の文章を、もう一つのグループにはパターン2の文章を読ませました(内容は簡略化しています)。
パターン1:主にイノシシや魚を狩って食べる。甲羅を取るために亀も狩る。
パターン2:主に亀や魚を狩って食べる。キバを取るためにイノシシも狩る。
そして、その部族について、「気前が良いorケチ」「身長が高いor低い」「痩せてるor太っている」などの見かけや性格を記述した21種類の項目で、どちらの印象を持つかを答えてもらいました。
その結果、多くの項目で選ばれる頻度はパターン1と2で差がなかったにもかかわらず、パターン1は「足が速い」「寿命が短い」「俊敏」などが、パターン2は「泳ぎが上手い」「長生き」「ゆっくり動く」などが多く選ばれる傾向にありました。そしてこうした項目は、食用としている動物の特徴と合致していたのです!
ほかにも、ハギという民族についても、二つのグループにそれぞれ次のような文章を読ませました。
パターン1:基本は野菜を食べる。穀物がとれない時にはゾウの肉を食べる。
パターン2:基本はゾウの肉を食べる。肉が足りない時は野菜を食べる。
そして同様に、23つの項目から印象を選んでもらうと、パターン1は「小柄」、パターン2は「大柄」という項目が多く選ばれました。
このように、同じ人物について語るのでも、食べているものによってその印象は大幅に変わってしまうのです。
SNSで応用してみよう
食べ物の特徴が人物象に影響することを考慮して、これからは賢く飯テロしていきたいものです。そこで最後に、作りたい印象ごとにオススメな飯テロをご紹介します。
1)明るい人物に見せる
2)癒し系な人物に見せる
3)優しい人物に見せる
あなたもぜひ、かしこい飯テロによる印象操作を楽しんでみてくださいね!
参考:“You Are What You Eat”: Applying the Demand‐Free “Impressions” Technique to an Unacknowledged Belief